早いもので1か月前の話になってしまったが、2/28~3/5の「ANAからの18きっぷ旅」の後半(3/3~3/5)をご紹介する。ご笑覧、ご高覧のほどを。(前半→第613話)
行程概略
今回の旅で最も難度が高かったのが3/3の行程。本数が至って少ない区間をつなぐため、朝は早いは次の列車まで3時間近く空くはで一筋縄では行かない。福塩線の府中~塩町(上り・下り各5本)、芸備線の備後庄原~備後落合(上り4本、下り5本)、備後落合~備中神代(上り・下り各3本)を何とかしようというのがこの日の主旨で、朝は福山~府中~三次、昼以降は三次~備後庄原~備後落合~新見~岡山と乗車。かねてから気になっていた高難度の路線を無事クリアすることができた。
三次に着いたのは9:02。次は13:02発の備後落合行きに乗る予定だったが、この日は11:52発の備後西城行きがあったので先回りする感じで途中の備後庄原へ。昼食をとり、備後落合行き、新見行きを乗り継いだ。新見には16時頃の到着。福山を発ったのが6:13だったので、実に10時間後である。ローカル線の旅ならではの時間のかけようだと思う。
3/4~3/5(18きっぷ2回分)の主な行程は、岡山~加古川~谷川~福知山~尼崎~米原~名古屋~安城(泊)~浜松~富士~熱海~大船~。山陽本線、加古川線、福知山線、東海道本線を経由してのロングランだった。後半3日間の行程で初めて乗った区間を挙げると、福塩線の神辺~塩町、芸備線の三次~新見、加古川線全線、福知山線の福知山~三田といった具合。中国エリアは路線がいろいろある一方で、一筆書きで行けなかったり乗り継ぎが難しかったりでモヤモヤしていた訳だが、今回の旅で頑張ったおかげでJRの未乗路線は木次線、可部線、美祢線の三つとなり、未乗区間は因美線の東津山~智頭を残すのみとなった。これに山陰本線の和田山~豊岡も果たせば、兵庫県以西のJR西日本は全線完乗に。今後、何回かに分けて旅しようと思う。
最終日は、東海道本線でまだ下車したことのない駅をひたすら訪ねるプランを決行。愛知県内の駅がまだまだだったので、行って戻ってを組み込むなどして3/5は同県で11駅(3/4は5駅)を探訪した。2020年3月に開業した御厨(静岡県磐田市)もようやく降り乗りを果たし、東海道本線は東京から三河塩津までが全駅乗降済みに。残るは三ヶ根、三河安城、大高の愛知県3駅と、岐阜県の3駅(支線の駅を含む)、滋賀県の7駅・・・東海道本線の駅はゴールが見えてきた感じだ。
三江線の跡地めぐり
3/3は「三次で三時間」を過ごすことになった。着いた時点で天気は曇りモード。雨が降らなければレンタサイクルで観光しようと思っていたので、観光案内所へ向かう。案内所の方が言うには、三次は霧が名物。11時にはスッキリ晴れるとのことだったので、4時間以内400円の電動アシスト付き自転車(オススメ)を借りた。お手頃だと思う。
事前に調べた感じでは、かつて三次と江津(島根県)を結んでいた三江線の駅や線路をある程度見に行けることはわかっていた。江の川に沿って走るイメージで、国道もあるし、それほど起伏もないだろうから大丈夫という見立て。実際はそれなりに高低差があり、距離もあった。走った距離は目標地点までの往路が約9.5kmで、復路は約8.5km(計18kmほど)。電動アシストの威力、ありがたみを実感した自転車旅となった。
聞いていた通り10時頃から霧はなくなり、サイクリング日和に。廃線跡を中心にいろいろと撮りながらだったので時間はかかったが、めざしていた地点には70分で着いた。三江線は2018年3月末を以って営業を終了。筆者は乗り納め、撮り納めのため、3/22に三次~石見川本(→参考)を往復した。満員御礼で車窓を確保できない中、駅はできるだけ撮ろうと努めていたが、うまく撮れなかった一つが長谷(ながたに)駅。遠くからでもその姿をもう一度ということでその駅をめざし、5年越しに見る・撮るが叶った。駅名標はすでになかったが、その枠はまだあって、ホームや駅舎もそのまま。取り壊すにも費用がかかるため、放置されているのが実情とも聞く。廃線・廃駅ファンにとってはその方がありがたい訳だが、いずれは…だろう。
もともと本数が少ない三江線の列車が半数は通過(上り下り合わせて10本が通るうち、停車するのは5本のみ)する駅だったため、鉄道でのアクセスが極めて困難・・・それ故にレア度は高かった。そんな駅となれば、間近に見ておきたいところだったが、三江線に沿う方の県道112号は自転車で走るには不向き(道幅狭く通行区分もなし)とのことだったので見合せ、国道375号側から江の川をはさんでの見物、撮影に。それでも成果としては大きく、その他の線路跡などを含め、見聞、記録ともに充実と相成った。6日間の旅のハイライトと言っていいかも知れない。
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「推しシーン」「推し駅」など
三江線沿線サイクリングで撮った分以外の「推しシーン」のほか、降り乗りした駅の中でのイチ推しを画像メインで。(駅探訪の記録については「駅ログ」に順次掲載)
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