Skip to content

第615話 春の行楽&見聞録(2023.4.15)

 2/28スタートの5泊6日の旅を皮切りに、3月はよく動いた月となった。翌週の3/10~12は「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」を使い、青森、秋田、新潟、長野の4県をメインに周遊。3月前半だけで西は熊本から北は青森の範囲を旅して、足を踏み入れたレベル(東京都を除く)で数えてみたら、1府20県と相成った。

 我ながら驚きのハイペースだったが、一転して4月は今のところ近郊ベース。4/9までに限れば都内オンリーだった。動と静の関係で云えば今は静。大型連休も特に予定はないので、静の状態がしばらく続きそうではある。

 3/5までの「青春18きっぷ旅」については、第613話第614話をご覧いただくとして、今回は3/10~4/9の旅や外出等のダイジェスト(春の行楽記+新スポット小まとめといったところ)。ひとつご参考まで。


3/10~12:浅虫温泉、瀬波温泉、善光寺

 3/10は浅虫温泉(青森県)、3/11は瀬波温泉(新潟県)で宿泊。JR東日本パスは新幹線乗り放題につき、大宮~新青森~盛岡~秋田、新潟~高崎~長野~上田~大宮の行程で計7本の新幹線に乗った。東日本エリアの新幹線を乗り尽くす感じで、3日間での移動距離としてはかつてないスケールに。目的地に早く着けるのも新幹線ならではだが、観光要素は少なめ。宿でくつろぐ時間は長めだったと思う。

 秋田~村上~新潟の日本海沿いは特急「いなほ」で移動。在来線特急も使える以上はどこかで思っていたので、うまく組み込めて何よりだった。

浅虫温泉で泊まった宿はオーシャンビューが一つのセールスポイント。西の方角には青森駅エリアが望めた。左側の三角形の建築物は「アスパム」(青森県観光物産館)。
泊まったのは「南部屋・海扇閣」。全国旅行支援を活用し、幾分贅沢させてもらった。
日本海に沿って走る羽越本線。絶景が随所で見られるが、特に名高いのは「笹川流れ」と呼ばれる一帯。その一例がこちら。(今川~桑川)
瀬波温泉の宿は、全室オーシャンビュー。夕陽が美しかった。
3/12朝、宿から浜辺に出てみたらこの通り。中韓関係の漂着ゴミが顕著だった。日本海ならではと言えそうだ。
長野と来れば善光寺。予定より遅い到着となり、滑り込みで御朱印をいただく恰好に。16時半頃だった。(ありがとうございました)
善光寺参りは、1991年5月以来。御開帳の年で、その最終日の前日と当日に訪れた。32年ぶりともなると感慨もひとしお。

3/18:相鉄新横浜線&東急新横浜線

 3/18は、JRをはじめとするダイヤ改正日。トピックはいろいろあるが、首都圏の動きで大きかったのは、相鉄・東急直通線の開業と、同線を軸としたより広域なネットワークの始動が挙げられる。日吉と羽沢横浜国大がつながり、その間に新綱島と新横浜の二つの新駅が誕生したことも大きなニュースとなった。

 筆者は当日、それら新駅へ。新規開業区間も一応乗車し、東急線、相鉄線を改めて「完乗」した。両駅の様子などは「駅ログ」をご覧いただければと思う。

東急新横浜線は日吉から新横浜までの3駅分。新綱島、綱島~菊名は渋谷から290円、新横浜は360円。
東横線渋谷駅の発車標。相鉄線との直通により、湘南台行きなどの列車が走るようになった。12:17発の湘南台行きは、混雑の影響で4分遅れだった。
新綱島駅北口。「再開発工事中」エリア内にあるため、アクセスしにくいのが現況。
新横浜駅で発車を待つ赤羽岩淵行き急行。新横浜で赤羽岩淵・・・実に不思議な気分だった。
新たに開業した新横浜駅の改札口は二つ。「北改札」と「南改札」がある。東急と相鉄の境界駅でもあるので、日吉方面の北は東急、西谷方面の南は相鉄の管轄なのだとか。
横浜市営地下鉄の新横浜駅では「他社線運行情報」に東急、相鉄が加わることに。早速、両社分が表示され、JR分と合わせてフル状態。
JRの新横浜駅もすっかり祝賀モード。ライバル関係にありそうだが、新幹線アクセス等ではWin-Winということのようで、その辺をアピールする広告も多々見かけた。
湘南台に来ることがあったので、相鉄の改札付近で情報収集。路線図(停車駅のご案内)も一新され、見事なまでに多岐多様になった。川越には二つの系統で行けるようになったが、どちらもあまり現実的でないような… ちなみに、湘南台~新横浜~渋谷~和光市~川越だと1,308円、湘南台~羽沢横浜国大~新宿~川越は1,714円と出た。乗り換えが複数回必要だが、最安は小田急をメインとした湘南台~代々木上原~明治神宮前~和光市~川越の1,130円。改札を出る必要はないので、楽と言えば楽。

3/21:幕張豊砂

 東京近郊で3/18に新たに開業した駅は新綱島、新横浜の他にもう一つあったが、さすがに初日には行けなかった。京葉線の幕張豊砂駅である。

 翌日の3/19でもよかったが、ひと呼吸おいて3/21にした。千葉方面に出かける時は東京メトロの24時間券の出番。東西線で西船橋まで行けるのだから安上がりというもので、あとは西船橋~幕張豊砂(片道178円)を足せば済む。イオンモール幕張新都心が駅前にあるので、大規模なイオンモールに行くなら当駅利用が便利でおトクということもわかった。

夜の幕張豊砂駅。ライトアップの加減が良く、なかなかの美観。

3/22:飛鳥山

 「24時間券」のいいところは、その名称の通り、24時間有効なこと。翌日も使える時間があって、その時間内に王子まで行って帰ってきた。

 3/22、少々あわただしかったが、飛鳥山公園で花見をし、同園内の飛鳥山博物館で春期企画展「I♥スーパー・・・スーパーマーケットのチラシにみる昭和」を観覧。有意義な過ごし方ができた。

飛鳥山の桜に、京浜東北線北行列車&E257系回送列車の青が重なる
飛鳥山博物館の春期企画展は、かつて王子にあったスーパー「ほりぶん」のチラシをメインにしたもの。消費生活ネタとしては一級品の展示だと思う。

3/23:羽田空港

 あいにくの天気だったが、せっかく当選したのだから行かない手はない。3/23は「羽田空港見学会」(国土交通省東京空港事務所主催)の日だった。

 何かと制約等が多いのは空港ならばもっともな話。詳しいことは書けないし、オープンにもしにくい訳だが、ともかくコースとしては充実したものだった。同じような機会があればまた(&今度は晴天で)と思う。

空港内を見学者専用バスで移動。こうしたシーンを見られるのも見学会ならでは。

4/1:浮間公園「花と光のムーブメント

 4/1の夜、浮間舟渡方面へ買い出しに出かける。浮間公園を経由したら、木々などがライトアップされていて実に幻想的。桜はまだ見頃だった。今はサクラソウが(おそらく)盛り。公園隣接の浮間ヶ原桜草圃場では「浮間さくら草祭り」が開催されている(4/17まで)。

「花と光のムーブメント」。ムーブメントと称するだけあって、ライトアップの色調が変化するのも見どころ。4/23までなので、また観賞しに行こうと思う。

4/3:東京ミッドタウン八重洲など

 3/31は月末&年度末の金曜日。土曜だったら何とかなったかも知れないが、金曜では難しいものがある。うっかりもあって出かけ損ねてしまった。

 行きたかったのは八重洲ブックセンターの本店。3/31が最終日だった。学生の頃は定期的に足を運んでいて、外観などは当時とずっと変わらずだったので愛着があった本店。閉店後の最初の平日に行けば何かしらの動きが見られるだろうと考え、4/3にとりあえず出かけてみた。

 最終日は押せ押せだったようだ。見納めも撮り納めも難しかった可能性は大きい。となると4/3は案外狙い目? ガランとしていたのに乗じて、店外からいろいろ撮らせてもらった。

4/3の八重洲ブックセンター本店。搬出作業などが行われていた。
同店の開業日は1978年9月18日。一定の目的を持って筆者が来店したのは、1987年のクリスマスがどうやら最初。オープンから10年以内に来ていたことになる。今となっては昔話。44年半は長く重い・・・改めてそう思った。
本店は全8階。建物まるまる書店というのはやはり凄いことだと思う。

 八重洲ブックセンターを含む一帯で再開発が始まる傍らで、3/10にグランドオープンしたのが東京ミッドタウン八重洲。駅近に良質な複合施設ができたのは喜ばしいことだと思う。お昼時だったため、飲食店は大賑わい。先に昼食を済ませていたので平気だったが、次回はどこかでランチをとるのも良さそうだ。

八重洲ブックセンター本店の裏側。高い建物に囲まれ、肩身が狭そうな印象。
再開発が始まればこの界隈、この景色も過去形に。「八重洲二丁目中地区市街地再開発」は2028年度竣工の予定。地上43階のタワービルが建つ。
周辺地図は以前のまま。東京ミッドタウン八重洲は、住友生命八重洲ビル、城東小学校などの跡地に建った。八重洲二丁目中地区は、ユニゾ八重洲ビル(今は住友不動産八重洲ビル)から八重洲三井ビルディングの範囲。
左から、東京ミッドタウン八重洲、住友不動産八重洲ビル、八重洲ブックセンター。この並びもいずれ見納めになる。
東京ミッドタウン八重洲。横向きだと高層部が収まらない。
東京ミッドタウン八重洲は、地上45階。地下にはバスターミナル、低層階には小学校なども入る。

 賑わいを他所にエスカレーターで上階へ。5階まで行くと「八重洲テラス」という空間があり、そこがまた佳かった。コンパクトながら開放感があり、東京駅、発着する列車、丸の内界隈、皇居なども一望できる。ひと息つくのに最適なスポットだと思う。

「八重洲テラス」から見た空。ミッドタウンとグラントウキョウサウスタワー(右)に挟まれ、窮屈そう。
東京駅は目の前。丸の内・大手町側も高層ビルが目立つようになった。
特急「あずさ」16号が東京駅に到着。丸善が入るオアゾも近くに見える。7階より上が丸ノ内ホテル。
丸の内駅舎、その後方の丸の内ビルディング、郵船ビルディングもよく見える。皇居の緑も少々。
皇居の先の桜が気になったのでズームで撮影。後方の建物を調べたら、左が千鳥ヶ淵ハウス、右が三番町KSビルということがわかった。建物までは直線距離で約2.4km。

4/9:荒川河川敷

 4/9は、上野発・山形行きのE655系「なごみ」の運転日。10時には赤羽を通ると見て、それに間に合うように荒川河川敷で待機する。遠出はしなかった。近所でお目当ての列車を見送れるのはやはりありがたい。遮るものがなければベターだが、都市部ではなかなか。次にE655系を近場で見られるのは5/3。今度は全体像をうまく撮りたいものだと思う。

動画からフレーム保存した一枚。橋梁付近での撮影では、このようにトラスが被ってしまうのが難点。次こそはと思う。

こちらもどうぞ

Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.