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第650話 値上げ、10月1日(2024.10.1)

 ひと昔前であれば、ハガキや切手にお世話になる機会も多かったが、近年は応募用のハガキに所定額の切手を貼ったり、もともとあったハガキに不足分の切手を貼って何らかの申込をしたりといった程度で、すっかり利用頻度が少なくなった郵便関係。旅先で収集した資料等を送るのにレターパックライトを使うことはあっても、それを買うのはチケットショップだったりするので、郵便という感覚は薄め・・・郵便料金を意識することはまずなかった。

 そんな郵便料金が10月に変わるというので、9月のうちにできることはないものかと考えてきた訳だが、これが特になし。低頻度なものはそうそう変わる訳でもなく、チケットショップで破格で売られていた「通常はがき」を何枚か買っておくくらいなものだった。ともあれ、定形郵便物(封筒類)は重量区分がなくなった上で、84円も94円もそろって110円(~50g)になり、ハガキの方は63円から85円に。郵便離れが加速しそうな値上げである。

「10月1日(火)から郵便料金が変わります。」のポスター(郵便局内での写真撮影はNGなので、外から撮影)
9月までは標準形だった63円の郵便はがき。63円切手ともども9/30を以って販売終了に。ここにある一式は保存版ということになる。
本件リリースが出たのは、2024.6.13のこと(→参考)。はがきは1.35倍で、84円→110円は1.31倍。なかなかの上げ幅だと思う。
筆者にとってインパクトが大きいのはレターパックライト(1.16倍と抑えめだが)。10月以降、チケットショップでいくらで売られるのかが気になるところ。
63円のはがきが54円!(という一例)

 値上げ前に最後に出した通常はがき(不足分追加)は羽田空港見学会の申込用、専用応募ハガキに63円分の切手を貼って出したラストは「2024夏のヤマザキフェスティバル」ということになった。発送したのはそれぞれ7/7、8/27。ハガキ関係が85円になるとすると、こうした申込や応募もぐっと減りそうな予感はある。あとは手持ちの端数分をどれだけ使うか… どっちみちあまり影響はなさそうだ。


 10月1日を以って値上げされるのは郵便料金の他に運賃関係がある。身近なところでは国際興業バスの「東京都内の路線バス全線(東京都と埼玉県をまたぐ路線の東京都内区間を含む)」が大人230円→240円というのがあるが、これは現金払いの話。ICカードを使う分には据え置きなので影響はないと言える。残念なのは、IC一日乗車券が大人700円→800円にアップする件。700円でもどうかと思っていたところさらに+100円となると、気乗りも乗る気も減退してしまう。4回乗れば元は取れる計算だが、それなりの数の目的地がないとおトク感は得られないだろう。結局、700円の間に利用したのは第618話に記した5/27の周遊時の1回限り。使いそうで案外使わないのが国際興業バスと言えなくもない。

国際興業バス「東京都区内路線バス運賃等改定のお知らせ」(→参考)。主な値上げ対象は、大人の現金運賃とIC一日乗車券。
チラシの裏面。下段には埼玉県内区間の改定を2025年春頃に、東京都区内区間のIC運賃などの改定を2025年10月にそれぞれ行う旨がさりげなく記されていてハッとさせられる。IC運賃据え置きは一年限りということか…
2023年10月末までは220円だった都内路線バスの運賃。230円に上がって11か月後には現金運賃が240円になりといった具合に着々と値上げが続く。

 鉄道の方も「運賃改定」と称して、10月は値上げの月となっている。その数は8社。鹿島臨海鉄道、関東鉄道、秩父鉄道、天竜浜名湖鉄道、伊予鉄道、松浦鉄道、甘木鉄道、肥薩おれんじ鉄道が該当する。ここ一年の間に、秩父鉄道、天竜浜名湖鉄道、伊予鉄道に乗ったが、運賃が上がる前だったのはちょっとした巡り合わせとでも言うべきか。先手先手で動こうと改めて思う秋である。

秩父鉄道御花畑駅の路線図 兼 運賃表(2023.11.14撮影)。初乗り区間は170円だったが、改定後は200円に。長瀞480円、寄居680円、熊谷880円についてはいずれも70円増で、550円、750円、950円になった。
天竜浜名湖線掛川駅の運賃表(2024.8.25撮影)。こちらは初乗り(~3km)200円が改定により220円に。遠州鉄道と接続する西鹿島は770円→850円、終点の新所原は1,470円→1,620円に値上げ。
6/11、佐世保に来た際に撮った松浦鉄道の「MR-606」。この日は乗らなかったが、値上げされるとわかっていれば隣駅まででも乗っておくんだったと思う。佐世保からの初乗り区間(佐世保中央、中佐世保、北佐世保)は170円→200円になった。
伊予鉄道松山市駅の郊外電車運賃表(2024.1.4撮影)。初乗り200円は230円に上がり、高浜は460円→490円、郡中港は520円→550円に。交通系ICカードの全国相互利用サービスが郊外電車でも導入されれば、「キャッシュレス割引」が適用されて一律20円引きになるが、それは来春予定(→参考)。ご当地ICカード「ICい~カード」は10月から割引対象になる。
こちらは横河原駅の運賃表(2024.1.5撮影)。松山市は580円が610円に、高浜と郡中港は760円が790円にアップ・・・郊外電車は全区間・全パターン一律30円の値上げという話。

 食欲の秋という中にあって、価格が上がる食品があるのは何とも言えない感があるが、諸事情を考えると致し方ないのだろう。筆者にとってはあまりご縁はないものの、「きのこの山」と「たけのこの里」、「ハッピーターン」、「うまい棒」といった菓子店で見かける系が高くなるというのは少なからずインパクトを覚える。このうち、「きのこの山」「たけのこの里」「ハッピーターン」については指標としてわかりやすいので、9月のうちに然るべき店舗で価格を調べておいた。10月に入ってどのように変化したか、頃合いを見計らって調査しようと思う。

明治チョコスナック「きのこの山」と「たけのこの里」。菓子の中ではお手軽系と見ていたが、すでにお値段それなりで驚いた。
限定モデル?もチラホラ。価格はこれらの方がお手頃だった。10月以降もまだ並んでいるようならしっかりチェックしようと思う。
亀田製菓「ハッピーターン」。店によって価格にバラつきがあるので、注目すべきは最安の店がどれだけ上げてくるか、だろうか。
「うまい棒」は(税抜)12円から15円に。やおきんのリリースによると「主原料であるコーンや植物油をはじめとした原材料全般の価格上昇が進み、人件費・包装資材費・配送費等も更に大きく上昇」というのが改定の理由だが、15円でもまだまだ安いくらい。熱心な方は値上げ前に爆買いしているかも知れない。

 暑さで音を上げる日々が去ったかと思ったら、次は音ではなく値の上げが待っていた。多少なりとも影響のある値上げ品もあるだろうから、そこは見極めが必要か。うまく乗り切りたいものである。


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