昭和63年(1988年)の8月に高松、9月には盛岡、青森、函館を旅した。函館からの帰りは、北斗星2号に乗り、この時は東北本線ではなく、奥羽本線を経由。車中だったが、秋田、山形の両県を縦断し、東北で未知の県はこれでなくなった。かくして昭和の間において、東日本については一応クリア。西日本については、生まれてから平成になるまでの間、つまり昭和において全く訪ねたことがなかった県が9あって、平成に持ち越しとなった。その9県は、鳥取、島根、徳島、愛媛、高知、大分、宮崎、鹿児島、沖縄。単に旅する機会がなかったのである。
9県は、平成に入ってから順次訪問。平成3年(1991年)8月に沖縄入りし、全都道府県達成となった。平成の間には、その9県のほか38都道府県(居住地含む)についてもすべて再訪することができた。仕事で訪れた分もあるが、31年もあれば日本国内はだいたい旅ができるものだと思う。
元号が変わり、次は令和においても全国津々浦々の旅ができるかどうか、というのが新たなテーマ。ひと月半が経ったが、実はまだまだ移動範囲は狭く、今のところの最長は第522話に記した松本で、都道府県で言えばこの時の長野県が東京都に次ぐ訪問地。中央本線経由なので、神奈川県、山梨県は通っているが、ホームに降り立った、足を踏み入れたということだと、この時点ではまだ1都1県だった訳だ。
近県では、5/29に千葉県、6/2に埼玉県、6/5に神奈川県、6/13に栃木県といった具合で、ようやく1都5県。遠くに出かける訳ではないのに、隣の県には意外と足が向かないもので、いずれも所用あってのことだった。用向きがなければいつまで経っても…という可能性はなくはない。
今回はそんな「令和最初の〇〇県」の振り返り。所用云々というか、ごく日常ベースの話ではあるが、最初の某という観点であれば、記念すべきネタになる。以下、順にご紹介する。
5/29(水)
柏駅東口の金融機関、柏市役所などに用があって、柏入り。途中の乗り換えで松戸駅のホームに降り立つも、駅の外に出たという点では柏=初千葉県となった。
あいにく、ご当地とわかる明確な写真は撮っていなかったので、大戸屋での昼食と、東口で何気なく撮った街の景観を代わりに。
6/2(日)
ここ何年か、“人生初の〇〇”というのを意識して取り組むようにしている。2016年は神社での豆まき(#443)、2018年は気動車の運転体験(@穴水駅)といった具合…「ここでやらねば」的な体験をコツコツやっている次第である。
で、2019年も何か一つということで決めたのが「田植え」。いわゆる環境活動に関してはそこそこ接点があった筆者だが、稲作関係は不思議とご縁がなかった。今はネットで情報収集も申込も簡単にできる。4月に入ると手頃なプランが複数出てきたので、その中から「新しい村」(埼玉県宮代町)での田植え体験に参加することにした。
川を越えればすぐ埼玉のところ、令和になって最初の埼玉県入りが約1か月後になるとは思いもよらず。申し込んだのは6月2日の午後の回。このイベント参加がなければ、埼玉入りはもっと先になっていたかも知れない。
6/5(水)
気が付けば、神奈川県がこのタイミング?である。すっかり後になってしまったが、もともと足繁く云々という方面ではないので、これでも早い方だと思う。
6/6にちょっとした取材を控えていて、その集合時間が早めだったことから前泊プランに。横浜駅にアクセスしやすければよかったので、関内のホテルに泊まることにした。
6/5は、19時台に最寄りのメトロ駅を出発。直通で終点の武蔵小杉まで行き、武蔵小杉で横浜方面に乗り換えた。初・神奈川は、この乗り換え時(ホームに出た段階)ということになる。駅の外という点では、横浜が最初。
6/13(木)
「本物の出会い 栃木 アフターデスティネーション」というのがあって、その特別企画として「お先にトクだ値スペシャル」がJR・東武の直通特急でも設定された。例えば「スペーシアきぬがわ」が浦和~鬼怒川温泉で1,810円。こういうのに目がない筆者はしっかりスペーシアを押さえ、6/13、鬼怒川温泉に向かった。鬼怒川温泉駅ホームに降り立ったところで、令和最初の栃木県。温泉連泊で、いいリフレッシュができた。
47都道府県めぐりは、改元を機に再スタート。またじっくり旅していこうと思う。