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第652話 フェス&まつり、秋の週末イベント(2024.11.1)

 ただならぬ暑さから解放され、9月下旬以降は外出もしやすくなった。10月は例年だとどこかしらに旅に出ていたが、今年はそれを見送ったこともあって、近場や近郊の催しに注力できたのも大きい。ここ1か月余りはそんなこんなで週末=イベントetc.で、主な分を数えたら13件になった。遠出はせずともいろいろとあるのは、催事や行事に適した時期だからというのもあるのだろう。

 内訳としては、鉄道関係が7、自治体・地域関係が4、施設関係が2といったところ。以下、カテゴリ別、日付順で軽くご紹介しようと思う。


鉄道系

 10/1に開業60周年を迎えた東海道新幹線。節目にまつわるあれこれが多々ある中で、筆者が目を付けたのが「高速鉄道のあゆみ」と称する企画展。JR東海としては初めての試みだそうで、「パネル展示や部品展示に加え、安全・安定輸送を支える運輸部門・車両部門・施設部門・電気部門のプロが直接ご説明するイベント」として開催された。入場無料だが、事前に「新幹線まるごとショップ」での申込が必要(かつ抽選制)。どの程度の倍率だったかは不明ながら、9/22(日)、14:30の回が当たったので、会場へ足を運んだ。

 広めの会議室を使っての展示の数々とちょっとした体験コーナーが基本。コンパクトながら充実した内容で、その道のプロと話ができるという点でも得難いものがあった。素人の取るに足らない質問にも丁寧に答えてもらえ、見聞がかなり深まった感じ。滞在時間は驚きの140分!となった。

「高速鉄道のあゆみ」来場記念入場券。硬券仕様で、0系など往年の新幹線車両の写真入り。
新幹線車内で実際に使われていた車内販売用ワゴン。体験ネタとして、こちらを押したり引いたり・・・何も載せていない状態でも実に重々しかった。押すだけでも重労働だったのではないかと思われる。

 こちらのイベント、名古屋会場(11/30、12/1)、大阪会場(12/21、22)がまだあって、申込の受付期間が名古屋が11/4まで、大阪が11/13からとなっている。ご興味のある方は是非と思う。

 10/5(土)は、そごう横浜店(新都市プラザ、鐘の広場、風の広場)で開催された「YOKOHAMAトレインフェスティバル2024」、池袋駅アゼリアロードでの「池袋鉄道まつり2024」を見て廻った。

 YOKOHAMAトレインフェスティバルは前々から気になっていて、今回ようやく。有明駅と国際展示場駅に近い「シンボルプロムナード公園イーストプロムナード」で2023年から開かれるようになった「鉄道フェスティバル」だと、各社局のグッズなどを見るのも手に取るのも大変な訳だが、YOKOHAMAでは至ってゆとりがあって、品定めがしやすいことがわかった。出店数こそ限られているものの、グッズ目当てであればこちらの方がいいかも知れない。

横浜駅に着いたのが12:55頃で、ポルタ前の第1会場には13時過ぎに到着。折よく6社局(JR、京急、東急、相鉄、横浜市交通局、横浜高速鉄道)の横浜駅関係者によるセレモニーが行われていて、その締めに辛うじて間に合った。(進行合図が終わったところを撮影)
第2会場での物販ブースの一例。新京成電鉄は、2025年4月に京成電鉄に吸収合併されるため、新京成としての出店は2024年度がラスト。社名が入ったグッズ類はどれも見納め、買い納めということになる。当会場で何か買う手もあったが、然るべき記念グッズが出てからと考え、見合わせた。

 その翌週は、当の(第31回)「鉄道フェスティバル」へ。10/13、14の開催で、筆者は初日に来場した。車両の実物展示があっても良さそうなイベントだが通常はなし。今回は特別に?阿佐海岸鉄道のDMV(→参考が徳島からはるばるやって来て、ちょっとした目玉企画になっていた。タイミングが良かったようで、DMV車内、モードチェンジの実演ともに見学。グッズの方は見送った。この日の買い物は、帰りがけに紀州鉄道のブースで買ったクリアファイルが唯一。紀州鉄道は3月の旅で往復乗車したが、グッズショップがある紀伊御坊駅に行けなかったので、当会場の出張販売が救いとなった。記念という意味では、現地で買うに越したことはないと思う。

阿波海南駅から有明へ。バスモードで道路をひたすら走れば来れないこともないが、徳島港からフェリーに乗ってお台場入りしたとの話だった。その距離、722km!
DMV=Dual Mode Vehicleの略。道路はタイヤ、線路は車輪で走行する。車両展示だけでも一見の価値ありだが、その切り換えシーンを間近に見ることができたのは大きい。
こちらは「鉄道モード」。モードチェンジに要する時間はわずか15秒。よく開発したものだと思う。阿佐海岸鉄道はDMV導入前に乗りに行った(→駅ログ)ので、DMVの方は未体験。乗車した状態で体感してこその15秒だろう。
紀州鉄道ブース。行列ができるブースではなかったので、見るのも買うのもスムーズだった。今回はクリアファイル(中段中央、¥200)を購入。

 10/19(土)は、日本信号久喜事業所での「日本信号鉄道まつり」へ。こちらも初の参加で、11回目にしてやっとこさだった。久喜駅まで来れば無料のシャトルバスで同所に行けるのがポイント。好天だったこともあり人出は多かったが、程よい混み具合といった感じだった。催しのコンテンツのわかりやすさ、グッズ等の買いやすさもなかなかのもの。回を重ねているためか、総じて手慣れた印象を受けた。博物館級の充実した館内展示も見どころ。かくして会場滞在は約200分・・・すっかり長居してしまった。

「日本信号鉄道まつり」会場MAP。屋内、屋外とも適度なボリュームで、配置も絶妙。食堂が利用できたのもありがたかった。
日本信号S棟。腕木式信号機(実演あり)も必見。
テーマ展示「日本の新幹線開業60周年」の一例。かつて利用したであろう新幹線座席の実物が置かれ、懐かしい気分に。左は100系K編成、右は300系F編成の座席。社員撮影による流れる車窓(写っているのは新横浜→品川の途中)がまたいい。

 10/20(日)は、都電荒川線50周年を記念しての「2024荒川線の日」イベント、10/27(日)は、埼玉高速鉄道の車両基地イベントなど(→参考に出かけた。都電イベントはちょくちょく出向いているが、節目ということもあってか今回は荒川電車営業所のほかに、近所の尾久第六小学校の校庭も会場として使われた。営業所内外で物販を展開するには手狭だったのは確か。会場が分散したことで窮屈な感じはなくなったが、何かを買うには及ばなかった(ノベルティはいろいろといただいた)。

校庭会場では、公共系の出展とともにその筋のキャラクターも一堂に。左から、マイナちゃん、ピーポくん、イータ君。
8500形8502号車「都電荒川線50周年記念号」。車庫での展示の目玉で、車内見学も可。実際に走っている時に乗るなり撮るなりしたいと思う。運転開始は翌日(10/21)から来年の9月末まで。
埼玉高速鉄道の車両基地イベント参加は、2011年以来の二回目。場内は一方通行でそれなりに歩いた。
2023年3月18日の相鉄・東急直通線開業に伴い、相鉄の車両も走るようになった埼玉高速鉄道。浦和美園でこうした一枚が撮れるようになるとは…(事情を知らないと、サプライズ!かも知れない)
車両基地隣接の歩行者空間では、「浦和美園まつり」の縁日会場が展開。「車両洗浄体験」用の列車が正に洗車機を通過するところを撮影。

地域系

 自治体主催の催しも秋は盛ん。いわゆる「区民まつり」も10月恒例のものが多いようで、今年は北区(10/5・6)、板橋区(10/19・20)の地元分二つに参加した。出かけたのはどちらも日曜(二日目)。北区は41回、板橋区は53回ということで、回数に差はあっても数としてはどちらもそれなりにつき規模も結構なものだった。北区の方は過去に何回かは来ているが、一日で三つの会場を廻ったのは初めて。王子→滝野川→赤羽の順で各会場を結ぶ「ループバス」(無料)の存在が大きく、筆者は滝野川→(赤羽)→王子、滝野川→赤羽の2回利用させてもらった。会場が離れていてもそれらを合わせると大規模と見ていた北区のまつりに対して、板橋のそれは大山エリアで大々的に行われる形で、全体規模としては北区を上回る印象。コンテンツも実に多様多彩で、限られた時間で廻るのは到底不可能なスケールだった。

王子会場(飛鳥山公園)の様子。区民まつりのメイン会場と言っていいと思う。
本数は限られていたが、利便性は高かった「ループバス」(by 国際興業)。筆者が乗った時はそれほど混んでいなかったが、王子→滝野川などでは、混雑した便もあった模様。

 板橋区民まつりの会場(ひろば)は全部で10。そのうち一定の時間を過ごして展示等を見物できたのは、「絵本のまちひろば」(板橋一中体育館内)、「SDGsひろば」(大山公園ゲートボール場など)の二つどまりだった。来年はしっかり時間を決めて臨もうと思う。

数ある会場の一つ「楽市楽座ひろば」@板橋一中。出店数は100ほどだそうで、北区の王子会場(約60)をここだけで上回る。時間がなかったので、当会場はパスした。
ゲートボール場の会場では、移動動物園と称してヤギが来場。ポニーとふれあうコーナーもあって何枚か撮らせてもらったが、なぜか「ウマ」く撮れなかった。ヤギの方がカメラ慣れしている?

 区民まつり以外で出向いた自治体系イベントは、10/12の「荒川放水路通水100周年アニバーサリーフェス」(→第651話、10/25~27の「川口市市産品フェア」が挙げられる。市産品フェアは、埼玉高速鉄道の「第10回浦和美園まつり&花火大会記念一日乗車券」(→参考の有効日(10/27)に出かけたため、一日乗車券であちこち動いた後でとなると会場での時間がどうしても限られることに。最終日は16時終了で、もともと短めだったのに加えて15時半に閉会式ということで事実上30分短縮・・・鳩ヶ谷駅を15時に出る無料直行バスで会場入りしたので、ブースがきちんと稼働している間に見物できたのは20分ほどだった。川口市の産業見本市といった趣の一大イベントなのだが、運営面には少々疑問符も。フェアを堪能しようと思ったら、開場時間に合わせて行く可しということなのだろう。

市産品フェア会場マップ。レース場の外を取り囲むような感じで、第1~第3会場などが設けられ、建物内、屋外の出展・出店数を足すと何と280ほど! 東京ビッグサイトでの業界イベントに匹敵しそうな規模だった。ひととおり見物するなら数時間コースだろう。
15時半を過ぎるとどこもかしこも撤収モードだったが、第1会場前の福島県田村市テント(右から二番目)は、きちんと出展を続けていた。本来はこういうものだと思うだが…

閉店&開業

 イベントという訳ではないが、9/29(日)はイトーヨーカドー上板橋店の営業最終日だった。トランクルームが上板橋からそう遠くない場所にあるので、そのついででもいいし、ヨーカドーからのトランクルームでもいい。9/28、29と続けて来店し、店内を存分に観察、満喫した。

店内の手書きPOP式謝辞。1階では売場ごとにこうしたPOPがいくつもあって、ただただ感服。
こちらは1階出入口に貼り出されていた謝辞。その下には、閉店セレモニーは実施しない旨のお知らせも。エントランスではできなくとも裏の駐車場を使えば可能だったとは思う。

 閉店するものがあれば、新たにオープンするものもある。イトーヨーカドー上板橋店からほぼ北に向かって直線3kmほどの地に「都内最大の街づくり型物流施設」が9/30に竣工。その物流施設は、「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」と称する。普段は一般公開されていないが、街づくりを標榜する施設ということもあって、時にはオープンイベントも開かれる。その初回にあたる「MIRAI FES」なる催しが10/26(土)にあったので、フラリと行ってきた。製鉄所の跡地にできただけあって、とにかく建物が広大。ワンフロア約13,000坪というから相当なものだ。そんな建物の内部を少なからず見学できるとあれば行かない手はない。イベントそのものは子ども向け主体だったが、こうした機会があれば是非(物流ファンは必見)と思う。

「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」南側外観(2024.10.10撮影)。とにかく巨大なため、全体像の撮影は困難。
「MIRAI FES」開催時の施設内1階の様子。奥(東側)まで一応見通せるもののあまりに遠い。スペースの広さ故、来場者も分散。
当施設では、ドローンを駆使した物流、配送などが試行、運用できる設備が整っているのが一つの特長。フェスでの出展もドローン関係が複数あり、目を惹いた。写真はブルーイノベーション社による可搬式ドローン実機(災害時支援等)。

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