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第579話 板橋区内×東武東上線沿線(2021.10.16)

 10月1日は台風16号接近に伴う大雨で予定していた所用がこなせなかった。2日は一転して日中は好天に恵まれ気温も上昇。東京基準の最高気温は30.1℃まで行った。

 暑い中ではあったが、前日の件を含めてやれることはやっておこうと発起し、自宅を10時半頃に出る。移動手段は毎度の如く自転車。下調べしていたルートで概ね廻ったが、距離の方は調べてみて吃驚だった。合計で約31km! いい運動になったと思う。

 移動している途中で気が付いたのが、東武東上線に沿って成増辺りから池袋に向けて自転車で走ったのは初めてだということ。クルマの場合は国道254号(川越街道)を素直に走ればだいたい沿線を進むことになるが、自転車でこの手の街道を走るのは結構大変(どこを走るべきか悩ましい、大きな交差点での信号待ちが多発etc.)なのは承知しているので、より走行しやすい道を選ぶ・・・と、線路に近い道になるという訳だ。

 第575話などで書いたトランクルーム(第二)は、東上線で言うと成増と下赤塚の間の立地。10月2日はまずこの第二に向かい、そこから契約したばかりのトランクルーム(ときわ台が最寄駅)に寄り、池袋で用事を済ませ...という行程だったため、東上線に沿う恰好になった。

 東上線の駅はひととおり乗り降り済みではあっても、駅周辺や駅間では訪ねたことがない地域というのが少なからずある。そんな初探訪の地を中心に、行程順に振り返ってみようと思う。


徳丸から赤塚へ

 トランクルーム(第二)には、国際興業バスの「赤02」系統のルートに沿うように行くのが通例。この日はサイクリング感覚で大東文化大学付近から前谷津川緑道という小径に入って、徳丸六丁目・三丁目一帯を経由することにした。

 緑道を外れ、徳丸通りに出た地点が「宮の下」。自宅から約6kmとそれなりに離れた地だが、この界隈はとにかく初めてだったので、いろいろと勝手がわからない。宮の下から徳丸通りを南に行きたいところ、これが結構な急坂。とりあえず坂を上って、徳丸地域センターのところで西に向かうも、少し進むと下り坂という状態で焦る。せっかく上った坂なので、下手に下りたくはない。ジグザグ移動を試みた結果、何とか平坦な地に出てひと安心。板橋区徳丸という地域(特に三丁目)は、すり鉢のような丘陵地になっていることが今回実感できた。

「宮の下」交差点。信号を左に進むと急な坂道。

 ジグザグの果てに行き着いたのは徳丸石川通り。この通り沿いにセブンイレブンがリニューアルオープンしたらしい件を何となく覚えていたので、出鱈目に走る。わりとあっさりアクセスでき、そこでオープンセール品などを調達。あとで調べたらここまでですでに約7.2kmだった。

 この後はトランクルームに向かうばかりだが、とにかく東上線沿いに出ないことには進めない。かくして徳丸商店会を掲げる街路に出て、そこを西へ。下赤塚駅に通じる道らしいことがわかり、途中から線路も見えた。これでトランクルームへのアクセスはOK。自宅から9.5kmという大回りになったが、道はつながった。

徳丸商店会界隈。ライフ赤塚店の先を行くと下赤塚駅に出る。この道の逆方向(東)は、ときわ台駅に通じる。
板橋区赤塚・徳丸を中心とした散歩道マップ。右の大東文化大学付近から緑道を走り、昆虫公園がある交差点(宮の下)から南下。紆余曲折で徳丸石川通りに出てから西に向かい下赤塚駅方面へ。

東上線沿線(主に板橋区内)約10kmを走る

 続いてはトランクルーム間の移動。ときわ台駅からそう遠くない場所に格安のトランクルーム(以後、第三と呼ぶ)を見つけ、今後はそこに集約することを前提に10月から利用を始めた。1日から使えたが、あの雨ではどうしようもない。2日が利用初日となり、手始めに第二から箱一つ分を第三に移したという次第。徳丸石川通り付近までは先に通ったルートを戻り、そこから先は東武練馬駅前(北口付近)を経由し、環八通りの上を過ぎたところで富士見街道へ。富士見街道に入ると上板橋駅、ときわ台駅からは離れるが、まだ沿線の域ではある。第三はその街道に面しているため、アクセスは悪くない。ときわ台駅からも一応徒歩圏にある。晴れて一箱を収め、軽くなったところでいよいよ池袋へ向かう。

富士見街道。中台郵便局から上板橋駅までは約300m。街道と言ってもこの付近は道幅が狭く、クルマは一方通行。

 富士見街道を東に進むと東上線とは完全に離れてしまうので、第三からは南下する形でときわ台駅へ。その先の道程は自転車で通るのはほぼ初となる。

 南常盤台一丁目で環七通りを渡ると、石神井川に架かる下頭橋(げとうばし)に行き着く。そこからは橋の名をとった下頭橋通りとなり、旧街道らしい風情を味わえる。途中、「中板橋駅入口」に出るが、引き続き旧川越街道を進む。と、「日大病院入口」で現在の川越街道(国道254号)に合流する。南常盤台一丁目からここまでは約900m。散歩する上でも良さそうだ。

下頭橋から見た石神井川。水の流れる音が心地よかった。東上線までは200m余り。
旧街道らしい一角(板橋区弥生町18番地付近)。 下頭橋通り一帯は「旧上板橋宿」にあたるため、宿場町の趣がどことなく… 最寄駅は上板橋ではなく中板橋。
ここから旧川越街道。国道254号は左側。

 ここから先、300mほど国道を走れば、また自転車走行に向いた道路に出られたのだが、この区間の国道については未知な部分が多かったこともあり、不便を覚悟でそのまま行くことにした。「中丸町」や「熊野町」といった見慣れない町名を過ぎ、劇場通りと接続する三差路まで来ればあとは既知のエリア。自転車なら池袋駅まで5分程度の距離となる。

熊野町交差点。川越街道と山手通りが交差する。首都高速の分岐(熊野町JCT)もあるため、交差点を撮るとこんな具合に。ここからもう少し行くと板橋区と豊島区の区境を越える。

 第二のトランクルームから池袋駅の東口にある駐輪場まで走った距離を調べたら約10.3kmだった。東上線の線路と完全に並行していた訳ではないが、成増~池袋の営業キロが10.4kmということなので、ほぼ同じ距離を自転車で走ったことにはなる。我ながらよくもまぁである。

池袋、明治通り、飛鳥山

 池袋では、専門店で本を買い取ってもらったり、10月末で閉店してしまう東急ハンズ池袋店に寄ったりという用件があった。池袋はもともとは1日に来る予定だったが、その延長で旧古河庭園などに足を運ぶプランも考えていたため、この際まとめて2日にシフトすることに。自転車だと明治通りをひた走り、飛鳥山で本郷通りに入ればいい。アップダウンも少なめなので、楽なものである。池袋から旧古河庭園までは約4.3km。前日の「都民の日」であればきちんと入園するところだが、主たる目的は第574話に記したスタンプラリーの締めくくりに必要なスタンプの一つを押すこと。スタンプ客は入園料無用とのことで、ありがたく押させてもらい当園を後にした。

パルコの前で「赤いレッドブル」のサンプリングをしていて、ありがたく頂戴する。帰路の自転車も楽々だったのは、この一本のおかげかも知れない。
10/1~31は「全力謝恩祭」が開催。10/2の客足はほどほどだった。
売りつくしと言ってもまずは10%OFFが基本(店内では50%OFFというのも多少あり)。
学生時代は少なからず訪ねていた東急ハンズ池袋店。閉店前にまた来ようと思う。
山手線などを越える堀之内橋から大塚方面を撮影。まさかのスカイツリーだった。
スタンプラリーの景品引き換えの条件は「渋沢栄一翁ゆかりの地」のスタンプも押すこと。旧古河庭園もその一つ。

 残るスタンプは三つ。このうち二つ分は飛鳥山公園にあるため、本郷通りを戻り、公園内に自転車で乗り入れる。駐輪場のほど近くに飛鳥山観光案内所はあり、スタンプ二つはその中に。無事押し終えて、一連の所用も終了と相成った。

飛鳥山博物館では「しぶさわくん」が出迎え中
飛鳥山おみやげ館付近から青淵文庫の庭を撮影。16時半頃だったがまだ暑さが残っていて、セミが鳴いていた。

 旧古河庭園~飛鳥山~自宅は意外と距離があって、約6.9km。結果、9.5+10.3+4.3+6.9=31kmの大移動となった。帰宅したのは17時過ぎ。雨が降るような気配はなく、サイクリング日和だった。

 突如、雷を伴う大雨になったのは帰ってから2時間後のこと。天気というのはわからないものである。

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