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第648話 虫歯(2024.9.1)

 8月最後の週は台風10号に翻弄される感じで、雨が降っていなくても出かけるのが躊躇われる状況が続いた。通院する件があってこの時期まで続いていたとすると厳しいものがあっただろう。その意味では2か月前に虫歯の治療を終えていたのは幸運だった訳で、猛暑だ豪雨だの中を通わずに済んだ点でもタイミングは良かったと言える。

 今回はそんな虫歯にまつわる振り返り。第648話=「む・し・ば」の語呂合わせネタでもある。一つご笑覧?のほどを。


 事の発端は、虫歯や歯痛ではなく、詰め物が取れてしまったことだった。第638話に記した3/22、3/23に係る近畿エリアの旅(3泊4日)の初日。大阪府高石市のホテルに向かう際、羽衣駅(南海)、東羽衣駅(JR)の両駅近くの店で軽夕食用にたこ焼きを買い、それを室内でいただいたまでは良かった。食後に付属の串で歯間を何となくブラッシングしていた時に起きたのが当の一件。左下歯の側面をカバーしていた詰め物が不意に外れてガチッ!である。何も旅行の最中にと思うが、冷たいもの、甘いものを避ければ何とかなったので、旅を終えた翌日(3/26)に地元の歯科に予約を入れ、4/1に詰め直してもらった。

6個入り380円也。たこ焼きをこの日に食していなかったら、デンタルな日々も始まってなかった? 後々虫歯が顕在化した可能性はあっただろうから、いいきっかけだったのだと思う。

 これで11日ぶりにきちんと噛んで食事ができるようになり、冷だの甘だのを気にする必要もなくなり、一件落着の筈だったのだが… それでは済まなかったことで「デンタル月間」が始まる展開に。4/26(金)、左下の詰め物が再度取れてしまったのである。

 何をした訳でもないのにこうなるということは、処置が不十分だったと考えざるを得ない。件の歯科に予約を入れに出向くと、とりあえず無償で診てもらえる話にはなった。だが、今度は大型連休前。連休明けは立て込んでいるようで、5/13(月)ならと云う。不承不承その日にしたが、4/26を含めると実に18日後。またしても冷たい&甘いに憂う日が続くというのは筆者にとってはシビアだった。

 そんなこんなで歯に支障がある状態で連休入り。連休中盤まで来て、5/13まであと10日=5/3(金・祝)に次なるアクシデントが起きた。この日はパンを食べていたら口内で異音がし、異物が出現。色目がパン生地と近かったので原料の粒か何かだろうと思ったが、よくよく見ると歯の欠片だった。右下歯の側面が弱り、割れた箇所が歯の本体から離脱といった態。かくして、左下、右下の2か所に不具合が生じた恰好になり、いよいよ耐え難くなる。とは言え、歯科に相談に行こうにもまだまだ休診中。左下は沁みるようになるし、右下も穴が開いたようなものだから舌の先で触れては落ち着かない気分になり・・・そんな日々が続いた。

5/4、小石川植物園(「みどりの日」で無料)に出かける前に白山駅近くのパスタ店へ。名物のバナナジュースをいただく。歯と心に沁みる一杯だった。
歯が2か所不備だった5/9の朝は、コメダ珈琲店でモーニングなど。17時からは待望の歯科へということで、その前祝いと言ったところ。「たっぷりコメダブレンド」がいい意味で沁みた。

 そして迎えた5/7(火)。5/13を前に次善の策を訊ねるも、左下は無償、右下は有償を前提としつつも、治療費については右下の分が加わることで点数の按配が微妙な感じに。すぐに診てもらえる訳ではないし、費用も疑わしくなってきたのでこの際見限ることにした。かかりつけの歯科はもう一つある。そこで事情を話すと5/9(木)で予約が成立。4日早まったというのがまず大きく、5/9当日は1時間コースでしっかり対応してもらえて大助かりだった。左下の詰め物は万全な処置をしてもらい、右下は一旦仮詰め。歯が欠けてしまったのは虫歯に起因するところもあったようで、次回はその治療、次々回は虫歯が深くなければ型取り等、その次に型を被せれば終了との段取りが示された。なかなかのロングランだが、5月までの辛抱ということで週1で通院した。

 5/21(火)の型取りを経て、次で終わる予定だったところに更なる事態が待っていた。不測の某というのは続くもので、5/23(木)の夜、今度は右上歯の金属(詰め物)があっさり外れてしまって呆然。またしても歯の不完全ポイントが2か所になってしまったのだから呆れるしかない。

 とりあえず5/29(水)を以って、右下の冠歯は完了。金属が外れた右上を診てもらうと、これまた虫歯由来との見立てだった。右下にしろ右上にしろ、本人は虫歯云々の自覚がないから余計に驚くことになる。ともあれ一連の流れとしては、詰め物が取れたらまずは虫歯状況をチェックし、目に付く虫歯があったらそこを治し、次回まで様子を見た上で虫歯の根が浅い場合は型取りに進み、最終的に詰めるなり被せるなり・・・最初の左下、次の右下、その次の右上といずれもステップとしては同じで、段階をずらす形で最大2か所をまとめて診察、治療してもらえたため、効率的には上々。どの歯も虫歯の深度・進度が軽かったのも幸いだった。

 しっかり冠歯をするまでは仮詰めとなるが、仮が途中で取れてしまったのは一度だけ。6/4(火)の「虫歯の日」は、正に右上の虫歯治療メインの日だったが、仮詰めがすでになかったことでよりスピーディーだった。その時間短縮が奏功したかはいざ知らず、他の歯も改めてチェックしてもらったところ、左上の一部に疑わしい箇所が発覚。次週の6/13(木)は右上の型取りetc.で、その翌週の6/20(木)が晴れての終了予定日だった訳だが、左上で見つかったのがやはり虫歯というのがこの間に確定したことにより、日程が追加となった。左下→右下→右上→左上とまさかの一巡。7月突入説も覚悟していたが、左上は至って軽度だったようで、6/27(木)のうちに治療+詰めで完治となった。ありがたい限りである。

歯の治療を終えた翌日(6/28)は、完治した歯での晴れての外食(晩餐)。ココスで「デミチーズハンバーグ&夏野菜カレー」などをいただく。いつになく美味だった。

 5/9~6/27の間、通院回数は8回という結果に。海外ご出身の若い女性医師に通しで診てもらったが、実に丁寧で終始安心して治療を受けることができた。その女医さんと話をする中でわかったのは、1か所がNGになると咬合に影響が出て、ひいては別の場所に負荷がかかり、負荷の連鎖で欠けたり外れたりというのが起こり得るということ。思いがけず長丁場になったものの、その流れにおいて隠れていた虫歯を一掃できたのは怪我の功名といったところだろうか。

5月は9、14、21、28、6月は4、13、20、27・・・計8回の通院。1回あたりの平均費用(自己負担額)は約2,300円(クリーニングなどもあったので)だった。

 歯の治療中だったにもかかわらず、第640話第644話にあるように5月、6月もよく動いていたものだと改めて思う。どこかしら不調があっても頑張りは利くものなのかも知れないが、歯に関しては十全であるに越したことはない。日頃のメンテを怠らないよう重々留意するとしよう。


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