Skip to content

第545話 左が痛い日々(2020.5.15)

 テレワーク生活と関係あるのかどうかは判然としないが、長時間座った状態が続くと左の臀部に痛みを覚えるようになった。3月頃からだろうか。明確にいつからと言えないのは、それほど激しいものではなく、痛む日とそうでない日にバラつきがあったためである。

 痛む日の割合が増えてきたのは4月に入ってから。イスを変えたり、クッションを変えたり、姿勢を工夫してみたりといった試行をしつつ、通販で目にする「卵が割れない」系の品を買ってみたりもした。あいにく最初に購入した品は、訴求ポイントである「卵割れない」に過大な点があり、実際に試したところ卵にヒビ・・・座ってみてもやはり硬めで、かえって臀部などを痛めてしまう感じのものだった。性能面で十分と言えなかったため、即座に返品。この手のクッションは、現品を試してから買うのがいいと考え、しばらくお預けとなった。

 左臀部が痛みが解消されない中、4月半ばくらいからは左の上腕部から肩にかけて痛みが走るようになる。いわゆる「〇十肩」の類である。平時は特に支障はないが、着替えの際には難儀する。臀部に肩…左の二重苦といった状態。ゴールデンウィーク期間は概ねそんな具合で、安静重視の日々だった。

5月6日~

 5月2週目に入ると、臀部の方がいよいよ我慢ならなくなってきたので、6日に地元のホームセンターで「Gゼロクッション」なるものを買う。実は前々から目を付けていて、一度や二度は試していたのだが、二の足(この場合は「二の腰」?)を踏んでいたというのが実情。意を決して買いに行き、どうせならと上位レベルの「DX」を調達。6日、7日と日を重ねるうち、臀部の痛みが軽減していくのがわかった。もっと早く使っていればという話である。

「まるで無重力」・・・誇大表現のようにも思えるが、効果はあった。

 が、話はそれでは済まなかった。そもそも臀部を痛めるということは、左半身に少なからず歪みが生じていたからで、クッションでそれを正そうとすれば、違う部位に何らかの負荷がかかるもの。理屈はわかるのだが、現実にそれが起こるとたまったものではない。その傾向は7日の夕方から現われ、8日には顕著になっていた。左頬の痛み、つまり顎関節症である。

 噛むと痛みが出るようになったのが前夜。寝るには寝たが、起きてみるとひどかった。噛み合わせをあらゆる位置で試すも、どれも痛いものだからとにかく口が自由に動かせない。うがいもままならないし、食べるのはもっと大変。そのうち話をするのも億劫になってきた。

 そんなこんなで、かかりつけの診療所(内科)の二階にある歯科に駆け込むことに。口を開けるのは問題ないが、逆に閉じる時、噛む時が痛いというのは診てもらう際にも厳しいものがある。本来の噛み合わせ位置もわからくなっているので、レントゲンを撮ってもらったところで、投影しているズレが平常時とのズレを示しているのかどうかも判断がつかない始末。治まってから改めて診察しましょうということになり、この日は痛み止めの処方箋をいただいて終了となった。

 薬を手に入れ、何とか食べれそうなものを口にし、食後に服用。その日の夜は、思っていたような鎮痛効果は感じられず、姿勢に気を付けつつ床に就いた。

 痛み止めの効き目は定かではなかったが、9日、10日と日を重ねるうち、元のポジション(推定)での噛み合わせで痛みが出ることはなくなってきた。食べ物が入り、それを左で噛もうとすると痛むというのは今なお続いているが、口の開け閉めや、口に何も入っていない状態での咬合については、週明け(11日)には概ね正常化していた(と思う)。

5月11日~

 かくして11日午前の左半身の具合は、臀部がほぼ痛みなし、腕・肩が少々の痛み、頬が平時は支障なしだった。これに油断していた訳ではないが、何が起こるかわからないのが人の常。昼頃、自転車走行中にコケてしまい、またまた左を痛めることに・・・ぶつけたのは、左腕→左臀部→左脇腹(肋骨部)の順だった。道路と歩道の段差に置かれた「ステップコーナー」を乗り上げ損ねたのが直接的な要因である。

こちらが問題のステップ。道路に接する側が弧状になっていて、自転車だと乗り上げ損なうリスク大。
付近にはこうした正統派のステップもある。この形状ならどの角度からでも乗り上げ可。

 体勢を立て直そうとすると、変な加速や勢いがつくようで、思いがけず強く打ってしまった模様(+左肘の辺りにも擦過傷がチラホラ)。身動きがとれないほどではなかったので帰宅後しばらく様子見していたが、肋骨辺りがジンジンし出したので、予約不要の整形外科へ急ぐ。土日を挟んでまたまたレントゲン。幸い肋骨は無事で、全治1週間といった見立てだった。臀部や上腕部などの痛みもあったが、この時はとにかく肋骨部。深く呼吸をすれば痛み、クシャミなどしようものなら激痛!という状態だったのである。

 手持ちの痛み止めはあった訳だが、それを服用してから受診すると痛みのポイントがわからなくなってしまうので、痛みを堪えつつの往復・診察だった。左半身という点では同じでも、午前中と午後とで状態は大違い。痛む箇所の優先度(強度)も一変してしまった。

 夕食後、すっかりおなじみになった薬を飲む。効き目が感じられるまでしばらくかかったが(薬の立場としては、どの痛みを和らげるべきか当惑して時間がかかったとか?)、肋骨部を中心にかなり緩和された。元々の肩の痛みは、腕を打った痛みと一体化した感じ。ぶつけた拍子で頬(顎関節)の痛みが飛ぶ?という期待はあったが、そこまでは行かなかったようだ。ともあれ、一定の効果を実感できた夜だった。

処方薬(貼るタイプと飲むタイプ)。整形外科で処方されたのは2週間分。

 湿布(経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤)も処方してもらっていたが、その日は常備品でしのいだ。処方薬を貼ったのは12日。経皮タイプなので、複数枚貼るのは抵抗があったが、痛みが気になる部位に使ってみた。痛み止めも毎食後に服用。夕方から夜にかけて、肋骨部がジワジワと痛んだが、寝る前には鎮まり、ぐっすり眠ることができた。左腕に負った擦り傷は、絆創膏を外しても平気なレベルになった。

 そして13日。臀部、肩の痛みはそれなりだったが、湿布はあえて貼らず、この日貼ったのは肋骨部の1か所のみにした。体を動かせばあちこち痛む状態ではあったが、痛み止めも服用を停止。体が痛みに慣れてきたのか、耐性ができたのかは不明なれど、「痛くてどうしようもない」モードからはどうやら脱したようである。

 14日は、処方薬を1枚貼っただけで静観。寝起きの際にはそれなりに痛みを感じるが、動きを伴わない上での痛みは治まっていた。でもって、つい力の入る動きをしてしまったのがどうもいけなかったようで、昼過ぎから鈍痛が出てきた。昼食後、痛み止めを飲む。一日半ぶりの服用である。間隔を空けると効き目も明確になるようで、午後以降は気にならなくなった。

 本稿はそんな中で書いている。次の第546話を出す時には完治していることを祈るばかりである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です