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第638話 終了&スタート2024年3月(2024.4.1)

 それほど大がかりではないにしても、その日を以って終了、その日に開始、開業といった件が2024年3月もチラホラ。今回はそれらのうち、筆者が目にしたもの、訪ねたものを日付順(終了 or スタート日基準)でご紹介しようと思う。


3/15(金)最終日

 北陸新幹線延伸開業と引き換えに、JR北陸本線の金沢~敦賀が第三セクター(ハピラインふくい)に移管された。北陸エリアの動脈的存在だった北陸本線はいよいよ有名無実化され、3/16以降は敦賀~米原の約46km限りに。改称した方がいい(例:湖北線)くらいの短距離路線になってしまった。

 三セクに移った駅のうち、新幹線やJRの支線がない駅は完全にJRから分離。それら25駅のきっぷもJR版は終了となってしまうため、3/15付で何パターンか買うことにした。筆者流の記念きっぷである。

 JR北海道の初野、恩根内、愛山、滝ノ上、中ノ沢の5駅も3/15が最終日。その駅名入りのきっぷはもう手に入らないので、上記と同じタイミングで2パターン購入。みどりの窓口が地元にあってよかったと思う。

3/15までは北陸本線の駅だった中から、隣り合う組合せで乗車券を購入。かつて特急が停まっていた武生も鯖江も今はハピラインふくい線の駅。
こちらは3/15を以って廃止になったJR北海道の駅のうち、三つの駅名が出る形で指定して発券してもらった分。初野、恩根内、愛山が印字された乗車券はもう買えない。

3/16(土)開業

 3/16はJRグループ春のダイヤ改正日。この日の最たるトピックはやはり北陸新幹線の敦賀延伸だろう。125.1kmの新幹線区間が新たに開通し、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の5駅が新設、営業開始した。

 初日に乗りに行くのはハードルが高いが、しばらく経てば何とかなるもので、開業6日後の3/22(金)に大宮→敦賀を通しで乗車。金沢から先は初めて見る景色だし、敦賀で下車すれば新幹線の同駅は初訪問ということになる。東京~新大阪は「のぞみ」を使えばもちろん悠々楽々だが、多少時間がかかってもいいのであれば、東京~敦賀を北陸新幹線、敦賀~新大阪を特急「サンダーバード」でというのも選択肢としてはアリ。今回の旅では敦賀以遠は18きっぷだったので、至ってのんびりしたものだったが、選択肢が増えたことは実感できた。

(参考)東京~新大阪の3ルート
  • 北陸新幹線+特急利用:4時間42分
    「かがやき」503号(東京7:20発→敦賀10:28着)、「サンダーバード」16号(敦賀10:44発→新大阪12:02着)
  • 北陸新幹線+新快速利用:6時間3分
    「かがやき」503号(東京7:20発→敦賀10:28着)、姫路行き新快速(敦賀11:20発→新大阪13:23着)
  • 東海道新幹線利用:2時間27分
    「のぞみ」295号(東京7:18発→新大阪9:45着)
新幹線eチケットで「かがやき」503号に乗車。チケットレスなので、専用のディスプレイで表示させるなどしてその証明にという一例。
新幹線路線図@大宮駅。3/15までは金沢までだったが、その先(小松から敦賀)が加わった。(参考→延伸前の路線図
金沢駅停車中に発車標を撮影。金沢を9:47に出ると約40分で敦賀に到着。3/15まではほぼ同時刻(9:48発)の特急「しらさぎ」6号があり、敦賀には約80分後、11:09の着だった。
金沢を出て5分も経たないうちに白山総合車両所を通過。用地はあるのでここに新幹線駅を設けるべく白山市が動いた経緯もあったが、過去の話に。
「かがやき」503号はいわゆる速達タイプ。大宮を出ると長野、富山、金沢、福井、敦賀の順に停まる。福井には10:11着。大宮から2時間半かからないというのは驚くべき速さだと思う。
敦賀駅12番線到着後、「かがやき」は回送に。11番線には「つるぎ」15号が入線(10:36着)。こちらは折り返し「つるぎ」14号に。敦賀行き「つるぎ」に敦賀発「つるぎ」・・・紛らわしいような覚えやすいような…

3/22(金)最終日

 大阪メトロ御堂筋線の北側の終点は、新大阪、江坂、そして北大阪急行電鉄(直通先)の千里中央だったが、千里中央行きは3/22で見納めに。翌日に千里中央から北へ2.5km分が開業し、箕面萱野まで延びるためで、千里中央の四字はこの日を最後に行先から姿を消した。

 敦賀から大阪方面をめざしていた筆者は新大阪で一旦降りて、御堂筋線ホームへ。ここから梅田まで乗ることにして、そのついでに千里中央行きをしっかり見届けようという話である。

 こうした最終日ネタの見たり撮ったりは、首都圏では可能な限り敢行してきたが、他府県でというのはまずないので自分としては貴重な体験。「記録鉄」としては納得の時間を過ごすことができた。

3/22、「千里中央」表示の見納め例。13:34発を見送った後、13:36発のなかもず行きで梅田へ移動。
江坂までは御堂筋線、江坂~千里中央は「北急線」。3/22時点で千里中央から左の延伸区間はシールが貼られていた。
千里中央行き(新大阪13:34発)。3/23以降は箕面萱野行きに。

3/23(土)開業

 という訳で、3/23は新大阪~箕面萱野の開業日。新線や新駅の初日に足を運ぶのも実はそれほど多くなく、さらに首都圏以外でという点でも得難いものがあった。

多客が理由ではなかったが、筆者が行こうとしていた時間は遅れが重なり、当初予定では14時半には着くところ(途中の箕面船場阪大前で一旦下車したこともあって)、20分ビハインド。次は阪急バスで大阪モノレールの駅に向かうことにしていたため、バスの発車時刻までが新駅での滞在時間になった。

 時間が限られていたので、駅前の複合商業施設「みのおキューズモール」、駅前広場(かやの広場)での「みのお新駅開業の祭典」の見物等は至って最低限。車内や駅では思っていたほどの混雑は感じなかったが、駅の外はどこも混み合っていて、大いに驚く。初日に来るものではないとは思うものの、その辺りは織り込み済み。箕面船場阪大前は降り乗りしていないので、その駅外を含め、改めて延伸区間を訪ねようと思う。

3/23、延伸初日の箕面萱野行き(天王寺12:37発)。この「箕面四季彩もみじ号」で終点まで行ければより気分も高揚(紅葉だけに?)したと思うが、「ちいかわ×阪急電車」の都合もあり、乗ったのは隣の動物園前まで。その後、この列車を見かけることはなかった。
車内掲出の「路線ご案内」には、千里中央の先がしっかり表示。ご丁寧に「箕面萱野~千里中央 3月23日(土)延伸開業」のシールも貼ってあって感服。
延伸区間の途中駅「箕面船場阪大前」駅名標。デザインの秀逸さも手伝って注目の的。駅名標を撮る人は少なくなかった。
「箕面萱野」駅名標。改めて見ると「野」を除くと対称タイプの漢字が三文字・・・仮に「箕面萱里」なら反転させても通用しそう…
駅改札階に通じる「かやのさくら橋」から見た「かやの広場」と駅舎。あいにくの天気だったが、この時は雨は止んでいて各ブースとも賑やかな印象。駅舎の方はそのスケールもさることながら、目を惹くのは屋根の多面的な形状。高輪ゲートウェイ駅のそれとどこか似ている。

3/28(木)最終日

 第634話では、東京スカイツリーと「ちいかわ」のコラボイベントについて少し書いたが、コラボラッピング列車というのもあって、機会があれば見るなり乗るなりしてみたいと思っていた。その最終日は3/28。「ちいかわ×阪急電車」コラボキャンペーンによるもので、阪急沿線に行かないとどうしようもなかった訳だが、何とか間に合った。

 3/23は、箕面萱野に行く前段で、阪急の駅を行ったり来たり。その装飾列車は、主要キャラクター別に、宝塚線「ちいかわ号」、神戸線「ハチワレ号」、京都線「うさぎ号」の3種類があり、事前に運行情報をチェックするとその三つが大阪梅田駅に一時的に集結する時間があることがわかり、この日の一大テーマとなる。

 京都線の南方から大阪梅田まで「うさぎ号」に乗り、大阪梅田から中津までは「ちいかわ号」に乗車。大阪梅田に着いた際、折り返しの発車時刻が「うさぎ号」=13:46(高槻市行き普通)、「ハチワレ号」=13:50(新開地行き特急)、「ちいかわ号」=13:51(雲雀丘花屋敷行き普通)ということで何ともあわただしい5分間だったが、順次撮ることができた。

「うさぎ号」の車内ディスプレイでは「スペシャルムービー」も。特設サイトのこちらで同じものを見ることができる(期間限定?)。
とりわけギャラリーが多かった京都線「うさぎ号」。13:46に大阪梅田を発車。
「うさぎ号」発車後は神戸線ホームへ走り、特急「ハチワレ号」を撮影(13:50発)
宝塚線「ちいかわ号」は13:51発。大阪梅田駅での撮影時間はあまりなかった。
隣の中津まで乗って、「ちいかわ号」をお見送り(中津13:53発)
大阪モノレール線→阪急千里線と乗り継いで、直通先の大阪メトロの駅に向かう途中、淡路駅で再び「うさぎ号」(16:51発、大阪梅田行き)と遭遇。当駅では天下茶屋方面、大阪梅田方面の同一ホーム乗換ができるため、こうした撮影が可能。ご縁がある時はあるもので。

 外観だけでもと思っていたので、短時間でも車内見物ができたのは幸い。関東私鉄でもぜひと思うが、今のところは聞こえてこない。


3/27(水)運行開始

 地元エリアに北区のコミュニティバス「Kバス」の路線が設けられ、試験運行の扱いながら3/27にとりあえず走り始めた。初日は乗る時間やついでがなかったので外から見たり撮ったりするだけだったが、3/28は浮間舟渡駅に行く用事ができたので、「無料お試し券」を使って乗車。往路と復路でルートが異なるため、所要時間も違いがあったが、乗ってしまえば時間は特に気にならずとにかく快適だった。

運行初日、北赤羽駅浮間口に停車中のKバス(浮間地域ルート)。定刻通り10:55に赤羽駅に向け発車した。
Kバス「浮間ルートマップ」。住所上「北区浮間〇丁目」のエリアを廻り込む感じでバスは走る。北赤羽駅浮間口と赤羽駅西口とを北医療センター経由で結ぶところがまたポイント。
浮間地域ルートだけあって、停留所名も「浮間~」が大半を占める。「浮間五丁目交差点」から「浮間舟渡駅」までは怒涛の6連続浮間。
3/28は往復でKバスに乗車。復路の浮間舟渡駅→北赤羽駅浮間口は10分ちょっとだった。

 今後も何かとお世話になると思うので、詳細等はまた改めてと思う。


3/31(日)最終日

 初代ガンダム世代であれば、「動くガンダム」と聞いて心動かないことはないだろう。筆者もご多分に漏れずと言いたいところだが、横浜の山下ふ頭でとなると易々とは行かない。2020.12.19スタートの「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」。機会を探ってはいたが、気が付けば2023年も終わり、2024.3.31の最終日を迎えることに。入場は叶わなくても一目見られればいいと考え、3/17に足を運び、見物、撮影ができそうな場所を巡った。

 それなりの枚数を撮った中から一つ挙げるならこちら。山下公園「せかいの広場」の階段を下った辺りが構図としてはまずまずで、ここでしばらく眺めさせてもらった。動くシーンが見られれば上々だったが、晴天のもとでというだけでも御の字だろう。またどこかでお目にかかりたいものだ。

機動戦士ガンダム@「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」
3/17、山下公園から日本大通り駅に向かって歩いていたら、連節バス「ベイサイドブルー」のGUNDAM FACTORYラッピングバスが横切る。こちらも3/31で見納めか?
3/17はガンダムの他に「2023年報道写真展」も。年末恒例の日本橋三越開催分に行き損なってしまったので、ニュースパーク(日本新聞博物館)を訪れた次第。こちらは4/14まで開催中。

 3/31は、第598話(7/14パート)に記した根室本線一部区間(富良野~新得)の営業最終日。北陸本線の三セク化とは違い、区間とその途中駅が廃止になってしまうとなれば、関係するきっぷはしっかり買っておきたいところだったが、年度末ともなればみどりの窓口の混雑は自明な訳で、さすがに数十人単位の行列に加わってまで買おうとは思わなかった。

 新得~東鹿越は列車代行バス、東鹿越~富良野は普通列車。2022年夏の話だが、とにかく乗り納めをしておいてよかったと今は思う。

美瑛駅の近距離きっぷ運賃表(2022.7.14撮影)。富良野~落合・・・は2024.3.31を以って廃止に。

 早いもので2024年も4分の1が経過。年度が変わればスタートネタがいろいろありそうだが、はてさて… 面白そうなものが見つかったらできるだけ出かけて、見るなり撮るなりするとしよう。

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One Comment

  1. […] 第638話の後段に記した「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」見物の際に、氷川丸の西側で撮ったキンクロハジロの一団。港にどれほどのエサがあるのか不明だが、潜ったり浮かんだりなかなか活発だった。(3/17撮影) 水戸線東結城駅近くの空き地で佇むツグミ(→参考)。派手さはないが、凛々しい印象を受ける。当駅での降り乗り記録はこちらを参照。 […]

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