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第640話 都営地下鉄「春」のワンデ-パス&2万歩超(2024.5.1)

 4/27(土)はゴールデンウィークの初日。わざわざ出かけることはないものの何もしないのも勿体ないので、この時期ならではの企画乗車券「都営地下鉄『春』のワンデ-パス」を使って、アクセス可能な場所をできるだけ廻ってみることにした。

 もともと予定していたのは昭和館(九段下下車)での特別企画展「昭和を駆け抜けた超特急」、駅舎のリニューアルが進むJR御茶ノ水駅、国の登録有形文化財に指定された丸ノ内線の御茶ノ水駅、御茶ノ水橋梁(→参考PDFを見に行くこと。エリア的には固まっているので、自宅から何とか歩いて行ける志村坂上を起点に、神保町(乗換)~九段下~小川町を地下鉄で移動し、御茶ノ水界隈を歩き、小川町か岩本町からまた地下鉄でという単純プランを想定していた。

 その後、東武の亀戸駅で「亀戸線開通120周年記念イベント」が4/27に行われること、神保町に「棚主」オススメの本などを販売する「シェア型書店」がこの日にオープンすることなどが加わり、期せずして移動範囲が広がる展開に。亀戸は都営新宿線の西大島から北に0.9kmの位置合いだし、神保町関係は昭和館の後で歩いて行けば済むので、地下鉄の行程としては志村坂上~神保町~西大島(亀戸までは徒歩で往復)~小川町(御茶ノ水までは徒歩で往復)~九段下、神保町~志村坂上といった具合になる。実際は亀戸から御茶ノ水まではJRを使い、徒歩の距離を短縮しつつ御茶ノ水駅に至る上り坂を回避することにしたので、都営新宿線の西大島~小川町~九段下の分は岩本町~九段下に縮まったが、帰路で水道橋での降り乗りを加えたりもして都営地下鉄の運賃合計は970円に。十分に元は取れた。

 今回はそんなワンデーパス周遊の振り返り。ひとつご高覧(またはご笑覧?)のほどを。


志村坂上~神保町~西大島

 それなりに距離はあるが歩いて行けないこともないのが志村坂上。少し回り道になるが、志村坂上まで行くのならおトク感のあるモーニングメニューをいただいてからがいいだろうということで、オリーブの丘(板橋小豆沢店)をめざす。この日は「モーニングピッツァ~3種チーズ~」のセット。ドリンクバーつきなので、その気になれば2時間やそこらは居られるが、亀戸駅でのイベントの時間を逆算し、志村坂上10:47発の海老名行きに間に合うように店を出た。

「モーニングピッツァ~3種チーズ~」・・・こちらのセットは初めていただいた。美味だった。(ドリンクバーが付いて税抜490円)
「春」のワンデーパスが買えるのは発売当日限り。今春の設定は、3/23~4/7の土日、4/27~5/6の毎日。

 神保町での乗換は11:08着-11発。西大島には11:24に着いた。距離としては18kmほどだが、板橋区から江東区までを40分でというのは地下鉄ならではだろう。クルマではおそらくこうは行かない。


亀戸~御茶ノ水~秋葉原~岩本町

 西大島から亀戸は明治通りを北上するだけなので単純明快。道中いろいろと見たり撮ったりしても20分も歩けば着く。東武の亀戸駅ではイベントに合わせて、亀戸線と伊勢崎線を直通する西新井行きの回送電車に同乗できる企画もあったが、こちらは改札前から見送るのみ。11:51発とのことだったので、この時刻がポイントだった訳だが、何はともあれ撮影はできた。あとは展示物などを見学すれば当駅での用件は終了。のんびり西大島まで戻って再びワンデーパスでというつもりでいた。

西大島駅で見かけた衆議院議員補欠選挙のポスター(左)。何かと話題になった東京15区の只中に投票日の前日に来ることになろうとは…
東武亀戸線の亀戸駅を発車する回送電車。50人の乗客を乗せて西新井(大師線ホーム)へ。昭和30年代「標準色」リバイバルカラー車両(インターナショナルオレンジ色の車体にミディアムイエロー色の帯)だった。
回送電車の乗車には、きっぷ(ICカード不可)の他に乗車整理券が必要。整理券待ちの状況や配布終了時間などは不明。
東武亀戸線(曳舟~亀戸:3.4km)が開業したのは1904年4月5日のこと。こちらはその120年の歩みを車両メインで紹介する展示。沿線住民ではなかったが、昔の駅の姿には共通する懐かしさを感じる。

 JR亀戸駅の運賃表を確認すると、秋葉原も御茶ノ水も170円(IC運賃は167円)だった。西大島までの0.9km、小川町から御茶ノ水駅聖橋口までの0.5km(+上り坂)、その分の移動時間を考えるとここは総武線一本に勝るものはない。ということで12:04発の三鷹行きに乗り込んだのだが、どこかで何かがあったようでなかなか発車せず。仕切り直した方が良さそうだったので、ICカードの記録を消してもらい、一旦駅の外に出ることにした。アトレでしばらく過ごしてから改札に来ると特に乱れている様子はなかったので、再度タッチ。12:29発の中野行きで御茶ノ水に向かった。


 御茶ノ水駅の東側、「聖橋口駅舎」が供用開始となったのは2023.12.3のこと。どんな様子か早々に見に行くつもりだったがなかなか機会がなく、この日になってしまった。リニューアルしたその改札から出れば手っ取り早かったが、聖橋口とお茶の水橋口とを結ぶコンコースもすでにできていたので、「歩き初め」を兼ねてここを経由して西側のお茶の水橋に出ることに。登録有形文化財の「丸ノ内線 御茶ノ水駅出入口上家」を見に行く上でも好都合だった。

 お茶の水橋の東側に立つと、左に丸ノ内線の御茶ノ水駅、中央に神田川、右にJRの御茶ノ水駅という並びでちょっとした景観が楽しめる。JR駅の工事が始まるまでは川には構造物などがなく、見通しがよかったのだが、今はまだこのような状況。竣工すればいずれ撤去されるだろうけど、まだ先の話だろう。ともかく1953年からの形をとどめている丸ノ内線の駅舎(出入口上家)と、駅の東西を行き来できるコンコースが整備されるなど形を変えつつあるJRの駅建物が一望できるのがこのお茶の水橋。駅名は同じでも(川を挟んで)左と右で年数や様式が異なる駅を同時に見られる場所はそうそうあるものではない。工事の進捗確認方々、定点で観測しに来るのも面白そうだ。

お茶の水橋から見た「丸ノ内線 御茶ノ水駅出入口上家」(1953年~)。樹木が隠す感じで見えにくいが、「地上階のほぼ全面に水平連続窓を配置」というのがポイントとのこと。いわゆるモダニズム建築でもある。
左に東京メトロ丸ノ内線、右にJR中央・総武線。二つの御茶ノ水駅の間を神田川が流れる。
4/27時点のJR御茶ノ水駅(右)。工事により、以前よりも駅建物の規模が大きくなった。
2015.3.17に撮った神田川と御茶ノ水駅。ホーム屋根上にコンコースなどはなく、奥の聖橋口~手前のお茶の水橋口はホーム経由でのみ行き来ができた。中央奥の聖橋の先は、まだ空が広く見えたのがわかる。
完成後の駅舎外観イメージ。2024年度中にはこの姿になるということのようで。
お茶の水橋口側の駅舎は2015年とあまり変わっていないように見える。どこまでどうリニューアルされるのかは何とも…
御茶ノ水駅西側「お茶の水橋口」。この白い建物も2024年度中に見納めになる?

 次は聖橋口駅舎へ。駅南側の道路(茗渓通り)を東に200mも歩けばその駅舎に出る。かつては茗渓通りに面していた改札口は向きを変え、その名の通り聖橋に接する側になった。今まではなかった駅前広場を聖橋口に設けるとのことで、その工事も進行中。広場が完成した暁には早めに見に来ようと思う。

御茶ノ水駅聖橋口。改札口は供用開始となっても駅舎外観などの工事はまだ途上。
かつての聖橋口(2014.12.13撮影)。出入口は茗渓通りに面していて、聖橋(右)からすぐという訳ではなかった。

 聖橋に来れば、その流れで「丸ノ内線 御茶ノ水橋りょう」となる。聖橋の東から見下ろす感じになるが、丸ノ内線の列車がトンネルを出てその御茶ノ水橋りょうを渡りまたトンネルに入る様が一定の関心を集めているようで、そこそこの人出があった。その橋梁が登録有形文化財と知って土木・建築の観点で来る方もゼロではないと思うが、大勢はトレインビューだろう。筆者はその両様。橋梁のみも撮るし、列車が通れば動画も含めてカメラで追うしと我ながら余念がない。見下ろす構図の他に、横からもとなるとさらに時間を要する。移動の途中(聖橋~相生坂)で湯島聖堂を通ることになるが、その経路でのあれこれを含め、御茶ノ水橋りょう周りでの撮影は13時過ぎから30分に及んだ。中央・総武線と丸ノ内線の各列車が重なる瞬間がどうのとやっていれば尚更。「撮り鉄」と「撮り橋」を堪能した時間だった。

聖橋から見た神田川と川に架かる「丸ノ内線 御茶ノ水橋りょう」。丸ノ内線はパンタグラフから集電するタイプではないので、架線がなくスッキリ見える。
トンネルを出て橋梁部に入る丸ノ内線の池袋行き(13:08頃)。こちらのトンネル、映画「すずめの戸締まり」で登場したことで認知度が上がった可能性は大(見物客がいたのはそのため?)
橋梁を通過する列車(13:09頃、荻窪行き)。橋梁の竣工年は1955年。お色直ししたため、古さは感じない。
丸ノ内線(方南町行き)、中央線快速(東京行き)、総武線各駅停車(三鷹行き)を一枚にした例(13:14頃)。各線の列車が揃うと、当所がトレインビュースポットとして上々なのがわかる。
こちらは20年前(2004.2.17)に撮った聖橋からのトレインビュー。当時の橋梁はライトブルーだった。
湯島聖堂の入徳門から仰高門に向かう途中で撮った一枚。緑が実にいい色合いだった。
相生坂からは聖橋の全貌を、御茶ノ水橋りょうはその内側を見ることができる。両脇の工事用シートが目印のようになっているのが聖橋口駅舎。
橋梁名などが記された箇所はツタが隠していて一部不詳状態。橋の長さは約36mだそうだ。
御茶ノ水橋りょうとトンネル部(大手町方面)。聖橋からも見える崖地の樹木3本には「支障」と書かれた赤テープが巻かれていて何とも嫌な予感が…
池袋行きが橋梁を走るシーン(13:34頃)。中央線快速とクロスする場面は撮れそうで撮れなかった。

 相生坂を下った先で総武線の高架に沿って歩けば秋葉原駅に出て、そこからさらに400m行けば都営新宿線の岩本町に出る。せっかく秋葉原エリアに出てきたので、電気街界隈を散策してから向かうことに。途中、エナジードリンク「レッドブル」のサンプリングに遭遇し、喉を潤すことができたのは寄り道の成果の一つと言える。

レッドブル片手に神田明神通りと中央通りの交差点を歩くの図。正に一服の清涼剤だった。
その交差点の横断歩道は人、人、人。ここを左に進んでから秋葉原駅に向かった。

九段下~昭和館~神保町~水道橋~志村坂上

 そんなこんなで九段下に着いたのは14:15頃。昭和館は4番出口からすぐだったが、入館したのは14:20過ぎだった。お目当ては、特別企画展「昭和を駆け抜けた超特急 ~燕(つばめ)、そして新幹線へ~」。「超特急『燕』の誕生」「戦時体制と鉄道」「復興-夢の超特急への道-」の三部構成で、プロローグ、エピローグにあたる写真などを含めると展示総数は120超・・・とにかく盛り沢山だった。どれも意義深い展示だったので、図録があれば是非と思ったがこれがあいにく完売。写真撮影NGにつき、これぞという解説はメモするしかなかった。関連映像(6作品、約15分)もしっかり観賞してから退出。屋外での写真展「失われゆく昭和の仕事-戦中・戦後の街頭風景-」の方も見物(こちらも撮影は×)したので、昭和館を後にした時点で16時近くになっていた。昭和館が先で、御茶ノ水周りが後だったら体力的に厳しかったかも知れない。

昭和館に到着。「昭和を駆け抜けた超特急」展は5/6まで。入場は無料。
「2階ひろば」では写真展「失われゆく昭和の仕事」が6/30まで開催。パネル数は46枚でこちらもなかなか。

 遅い昼食(早い夕食?)をとってから、次はオープン初日のシェア型書店「ほんまる」へ。コンセプト的には「西日暮里 BOOK APARTMENT(西日暮里駅前)と同じと見ているので新奇な印象は受けなかったが、有名作家の手によるとの話題性からか来客は多かった。少しだけ店内を見させてもらって神保町駅へ。ここまでとにかくよく歩いた上で混み合う書店をうろうろというのは厳しいものがある。JRの水道橋駅へ行ってスタンプを押してというのは余力の為せるところ。こうなると三田線は新板橋までにして、板橋から埼京線で帰るのが無難ではあったが、まだ暗くなるには時間があるし、ゆっくり歩けばいい… ということで志村坂上まで乗車(17:30着)し、最短ルートで帰宅した。

シェア型書店「ほんまる」店頭。神保町駅の最寄り出口は「A1」。九段下駅からもそれほど遠くはない(6番出口推奨)。
歩数計とワンデーパス印字のPASMO。この日の歩数は(自宅から自宅まで)21,500歩台。PASMOの券面も文字が切れ切れでおつかれな感じ(笑)。

 歩数計持参での「春」のワンデ-パス周遊。精度はまずまずの筈なので、21,500歩台ということでいいのだろう。歩幅の方は多めにセットしてしまったためか、距離がとんでもない数字に。1歩あたり0.5mにしても10km超というのはまずない。ゴールデンウィーク初日、地下鉄で楽々の筈が思いがけず歩け歩けな一日になってしまった(汗)。折角なので「ゴールデンウォーク」とでも呼ぶとしよう。

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