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第609話 「兎」コレクション(2023.1.15)

 2年前の「牛」に続く干支シリーズ。今回は「兎」にちなんだあれこれをご紹介しようと思う。

 過去の写真を探してみるとそれなりにあって、新たに撮りに行く必要はなさそうではあった。だが、さほど意識せずともストックがあるということは、さらに探せばもっといろいろ出てくるということでもある。検索してみると地元だったり、そう遠くない場所だったりにウサギに関するネタがしっかりあって、これを載せない手はないとなった次第。神社での三件はここ半月の間のもので、他にも過去分から探すよりは改めて撮った方が早い(またはピョンと行きたい)というのもいくつかある。

 ひとつご笑覧のほどを。


神社関係など

 由緒や由縁は様々だが、うさぎの像があったり、本物のうさぎが飼われていたりといった神社は少なくない。

 縁起物として名高いのは、戸越八幡神社の「夢叶うさぎ」だろう。いつも寄り添っていたとされる猿と対になる場所に置かれ、参拝客を迎えてくれる。猿の方も「福分け猿」の名が付いていて、やはり縁起物。これらの云われはぜひ現地でと思う。

福分け猿(左)&夢叶うさぎ(右)@戸越八幡神社

 狛犬ではなく兎が置かれている調神社、「道徳の正しい道へと導く神様の御使い」として伝わる「みかえり兎」で有名な宇治神社も卯年とあれば外せない神社だろう。

調神社の兎像(2013.7.28)
宇治神社「みかえり兎」(2020.11.24)

 地元の赤羽八幡神社には、大国主命と因幡の白兎の像がある。これまで何度も足を運んでいた割にはこれといった写真がなく、改めて参拝、撮影。1/11のお昼頃、人出はそれなりだった。

赤羽八幡神社の北西側、古峯神社の手前にある白兎像。詳細はこちら

 本家の白兎はもちろん因幡国。鳥取県にはズバリ、白兎神社がある。入口には「大国主命と因幡の白うさぎ」の像があり、参道もうさぎ像がズラリ。神社隣接の道の駅「神話の里 白うさぎ」では、「白兎起請文」といったグッズ?があったり、白うさぎが展示飼育されていたり、やはりうさぎづくしだった。

白兎神社、道の駅の入口にある「大国主命と因幡の白うさぎ」(2016.6.17)
「白兎起請文」コーナー。神前での誓約書といったもので、3枚1セットで販売。カップル用に2枚、神社への奉納用に1枚で計3枚という設定。
道の駅の白うさぎ。耳は短め。

 白兎と書いて「はくと」と読むことから、特急列車の愛称でも使われていて、現行の定期列車では「スーパーはくと」が京都~姫路~智頭~鳥取(または倉吉)を走っている。智頭急行では、特急にちなんだキャラクター「スーパーはくとくん」というのも設定。全国に数あるウサギのゆるキャラの一つと言えそうだが、知名度は不明。

姫路駅に停車中の特急「スーパーはくと」(2019.11.3撮影)

 白兎つながりで忘れてはいけないのが山形鉄道の白兎駅。こちらは文字通り「しろうさぎ」で、駅名に兎が付くのが当駅のみという点でも存在感は大きい。ちなみに「卯」が付く駅も一つ。予讃線の「卯之町」が該当する。

山形鉄道の白兎駅(2012.7.20撮影)
券売機で駅を指定してきっぷを買う際の画面例。「うの」と入れると、これら4駅が表示される。

リアルうさぎ

 山形鉄道には白兎駅のほかに、宮内駅の駅長ウサギ「もっちぃ」、ラッピング列車「もっちぃ号」(→参考も。もっちぃ駅長は、2021年12月から長期休暇中とのことで、宮内駅に行っても今は会えない。

宮内駅「もっちぃ駅長」(→駅ログ
「もっちぃ」をモッチーフ?にした「もっちぃ号」(赤湯駅にて撮影 → 参考

 ウサギは動物園でも人気者。旭山動物園には「北海道小動物コーナー」があり、「エゾユキウサギ」を見ることができる。冬季は雪のような白うさぎ状態になるそうだが、7月は夏毛シーズンにつき茶色ベース。生え変わるところを見てみたいものだと思う。

夏バージョンのエゾユキウサギ(2022.7.15撮影)

 都内で飼育されている(知る人ぞ知る)スポットとしては、板橋こども動物園太子堂八幡神社がある。名前は順に「シャワーズ」(♀、2020.2.8~)、「ハッピー」(♀、2021.2.1~)。どちらも少々行きにくい場所ではあるが、行けば気軽に接することができる。

板橋こども動物園の「シャワーズ」。来月で3歳。
太子堂八幡神社の「ハッピー」。こちらはもうすぐ2歳。
人には相当慣れているようで、目の前で食欲旺盛なところをアピール。カメラ目線をキープしながらというところがまた何とも言えない。

 第562話に書いた「赤羽ハウジングステージ」。動物系イベントがあれば、他の小動物とともにウサギが来る率は高く、楽しませてもらったものである。写真はミニウサギ。

赤ちゃんウサギといった観のあるミニウサギ(2014.11.2撮影)

キャラクター

 上掲のミニウサギにパッと見が似ているのが世界的に有名なピーターラビット。小田急百貨店新宿店本館催物場では、出版120年周年記念企画として「ピーターラビット バースデーパーク」が開催された。2022年で120年。ウサギのキャラクターでは最年長と言っていいだろう。

「ピーターラビット バースデーパーク」。小田急百貨店新宿店本館が閉館となる前の一大催事だった。
DAISOとのコラボで、シールを集めて絵皿などを「お得にGET!」といった企画も。なぜかシールが集まったので試しに買ってみることにした。
こちらがその絵皿。税込324円だったが、お得かどうかは見解が分かれそう。とりあえず装飾品として保管している。

 世界に名だたるキャラクターと言えばミッフィーもその一つ。こちらは2015年に誕生60周年だったので、ピーターラビットと比べると歴史は浅い訳だが、グッズなどの市場規模の方はかなりのものと思われる。

松屋銀座で催された「ミッフィー展」のポスター。右のミッフィーは初期デザイン。
「ミッフィー展」での展示例。立体ならではの良さ、愛らしさを感じる。
誕生60周年記念グッズなど(ごく一部)。とにかくバリエーションが豊富なため、選び抜くのが大変…
小田急百貨店新宿店本館が閉館する前に何か一つ記念にと思って買った「ミッフィージオラママスコット」。閉店前セールにつき破格だった。
住宅展示場で撮ったお気に入りの一枚。タイトルは「アイスカフェモカな昼下がり」。

 企業キャラクターでもウサギはよく使われる。キャリアが長いものだと、エスエス製薬の「ピョンちゃん」(1952年~)が挙げられ、ミッフィーよりも先輩。街なかで見かけるキャラクターとしては、西松屋の「ミミちゃん」が代表格だろうか。

西松屋の単独店舗では、ミミちゃんのサイズも大。四つ葉のクローバーがいいアクセントになっている。ちなみにこちらは板橋四葉店。

その他

 第423話に綴った山陰方面の旅では、島根県立美術館、「いずもまがたまの里 伝承館」(2022年1月末に閉館)で躍動感あるウサギの像に遭遇した。伝承館閉館後、ウサギ像がどうなったのかは不明。

島根県立美術館の屋外彫刻「宍道湖うさぎ」(→詳細
インパクトがあった伝承館のウサギ像

 マンガ、アニメでおなじみの「ご注文はうさぎですか?」(略称「ごちうさ」)。水道橋駅西口にある芳文社では「ご注文はうさぎですか?展」の垂れ幕が掲出中。人気作品であることがわかる。

「ご注文はうさぎですか?展」についてはこちらで。入場券2,000円~というから大したものだと思う。

 お土産でもらった「ゆきうさぎモナカ」(左下)。石黒商店のお菓子だが、看板商品は「はこだて甘納豆」。

「卯」が付く系

 チェーン店で「卯」と言えば、ここをおいて他はないだろう。写真(右上)は「なか卯」赤羽西口店。割高感があって最近は足が向かない。

 オホーツク海に面した能取湖の南端に「卯原内」(うばらない)という地区がある。2022年7月の北海道旅行(→第598話で女満別空港に着陸する際、能取湖、網走湖、女満別駅の順に南下したため、その上空をかすめたらしいことが写真でわかった。中央に見える湖岸の造成地は能取工業団地など。卯原内エリアは右の雲の下あたりになる。

能取湖上空で撮った一枚。横一線の雲の下に広がる水面は網走湖。

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