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第666話 「六」で始まるあれこれクション(2025.6.1)

 第111話第222話第333話第555話はその数が三つ並ぶネタを集めた「よもやま話」。第444話は4並びというのも何なので、IC運賃444円で行ける区間の話にしてみた。

 長年続けていると666を数えることになる訳だが、6並びもまた取り上げにくいものがあり、今回は少々悩む感じに。令和六年であれば躊躇はなかった?・・・まぁ令和七年ではあるが、6月に入ったところで第666話となるのも何かの思し召しだろうと思う。という訳で、ここはシンプルに「六」で始まる駅名や地名をメインにしつつ、駅ナンバリングにも着目。数字部分が6のみだと相当数あるので、「66」に絞ってそれらを撮ったものを探してご紹介することを思いついた。

 ひとつご笑覧のほどを。


駅名

 漢数字の「六」が頭に付く駅は、鉄道会社ごとに分けて数える(例:六日町駅はJRと北越急行で二つ)と全体で30ある。このうち3分の2にあたる20駅は乗降済み。それなりにストックがあり、我ながら驚いた。それらの中からめぼしいものをピックアップしたのが以下(12駅13枚、駅名50音順)である。

北越急行の六日町駅。看板の書体が佳く、味わい深い。
「六十谷」と書いて「むそた」と読む。阪和線屈指の難読駅と言っていいだろう。
京急逗子線の六浦駅(→駅ログ)。京急線には漢数字で始まる駅がいくつかあるが、三が2駅、六が2駅、八が1駅と偏っているのがポイント。
東海道本線の六合駅(→駅ログ)。比較的新しい駅と記憶していたが、1986年4月(国鉄時代)の開業だった。
奈良線の六地蔵駅(→駅ログ)。駅名標に駅ナンバリングがないのが惜しいところ。
その六地蔵駅は京都駅から数えて6番目。駅ナンバリングは「D06」になる。ナンバリング対象かつ「六」が付く駅で、数字部が6というのは当駅のみ。
こちらは京阪宇治線の六地蔵駅(→駅ログ)。山科川を越えた先に、JRと京都市営地下鉄の六地蔵駅がある。
つくばエクスプレスの六町駅(→駅ログ)。六町は足立区で「六」が付く町名の一つ。同区には他に「六木」と「六月」もある。
仙台市営地下鉄東西線の六丁の目駅。仙台市若林区には「六丁の目〇町」シリーズがあり、当駅の所在地は「六丁の目中町」になる。と言っても、地図で見てみると西町、元町、南町との境界にあるため、通路や出口によって町名が変わるのが妙味。若林区には単なる「六丁目」という町名もあるからややこしい。
万葉線の六渡寺駅。「ろくどじ」でも難しそうだが、正しくは「ろくどうじ」と読むのでさらに難度アップ。ローマ字表記もそれとわかるよう「ROKUDOJI」ではなく「ROKUDOUJI」になっている。
高松琴平電気鉄道志度線の六万寺駅。隣は「S08」の八栗駅。
東京メトロ六本木駅基準の運賃表(初乗り160円当時)。南北線の六本木一丁目駅は、地上出入口どうしの最短距離で500~600m。地下鉄を乗り換えれば行ける訳だが、歩いた方がおそらく早い。
福岡市営地下鉄七隈線には六本木ならぬ六本松駅がある。七隈線のかつての起点、天神南駅から数えると6番目の駅だった。

*ここに載っていない分は次の通り(50音順、太字は乗降済み)・・・六田(近鉄吉野線)、六会日大前(小田急江ノ島線)、六名(愛知環状鉄道)、六実(東武野田線)、六郷土手(京急本線)、六地蔵(京都市営地下鉄東西線)、六条(越美北線)、六反地(土讃線)、六原(東北本線)、六番町(名古屋市営地下鉄名港線)、六輪(名鉄尾西線)、六軒(名鉄各務原線)、六軒(紀勢本線)、六甲(阪急神戸本線)、六甲道(JR神戸線)、六本木(都営地下鉄大江戸線)、六本木一丁目(東京メトロ南北線)


地名、施設名など

 2021年に借りていたトランクルーム最寄りのバス停「六道の辻」、都民の日など入園無料の日に足を運ぶことが多い「六義園」、2023年6月に訪ねた高野山の壇上伽藍で目にした「六角経蔵」が近年にご縁があった分として挙げられる。池袋の「六ツ又陸橋」もわかる人にはわかるスポットだろう。

六道の辻停留所。板橋区赤塚にあるトランクルームをメインに使っていた時期はちょくちょく利用。ありがたいバス停だった。
国際興業バス志村営業所で見かけた停留所の廃品。「六道」という停留所はかつて飯能市にあったようだが、詳細は不明。
特別名勝「六義園」。当園の話題は、第449話第593話第642話などに掲載。
六角経蔵(ろっかくきょうぞう)。屋根が六角形なのは横から見ても何となくわかる。この経蔵、手押しの棒が付いていて、頑張れば自力で本体を回すことができる。(筆者は何とか一周)
池袋六ツ又陸橋。その名の通り、交差点は六差路になっている。

 それぞれ由来等を調べるといろいろ出てきそうだが、ここでは割愛。あくまでご参考程度ということであしからず。


道路

 板橋区高島平1丁目から同2丁目にかけ、東西約1360mに延びる「六の橋通り」と称する道がある。ほぼ中間点には「六の橋」があるので、道路名はそれが起源。なお、その六の橋付近にあるバス停は「高島六の橋」だったりする。

六の橋通りの東端付近。デニーズ高島平店が目印。それにしても「Rokunohashi Brdg. -dori St.」って?

 川口市には、川口駅東口と埼玉高速鉄道の川口元郷駅を最短で結ぶ道路がある。その名は「六間道路」。道幅が六間(約11m)だからと推察されるが、拡幅工事をしているそうなので実際のところは何とも言えない。同名のバス停もある。ただし、なぜかその道路上にはなく、県道322号(川口市栄町2丁目1番地)にあるのがまた悩ましい。

第618話に記したバス乗り継ぎデーでは当停留所からワンポイント乗車。六間道路そのものは、右に小さく見えるバスが直進する方向に延びている。

駅ナンバリング関係

 数字で66まで行くというのは一定規模の路線であることが条件になる。ひととおり調べたところ、現役の駅では該当するのは15あり、JR北海道4駅、JR東日本1駅、JR東海1駅、JR西日本2駅、京成、京急、近鉄、南海、京阪、阪急の大手私鉄が1駅ずつ、そして富山地方鉄道1駅という内訳だった。

 乗り降りはしていなくとも通った時に撮っていたり、路線図にきちんと写っていたりでこちらも11枚とまずまず。撮れるものは撮っておくものだと改めて思う。

「A66」=西女満別駅(石北本線)。女満別空港の近くにあるが、空港アクセス駅である旨の案内等はない。
「H66」=赤井川駅(函館本線)。札幌を起点に千歳線、室蘭本線、函館本線と結ぶルートだと当駅は実に66番目(廃止駅に振られた分も含む)。
「B66」=川湯温泉駅(釧網本線)。札幌から新得、帯広、釧路の順で数えて66番目。特に根室本線では欠番が多いため、実際は55番目。
「CB66」=金山駅(東海道本線)。起点の「CB00」は国府津駅。
「G66」=草野駅(福知山線)。66というのがどこから来るのかいま一つわかりにくいのだが、木津駅(H18)から学研都市線、福知山線つながりでカウントした数字らしい。
京成線のナンバリングで最後だった「KS65」(ちはら台)は、4/1に新京成電鉄を吸収合併したことでそのポジションを返上。(旧)新京成線の駅に「KS66」以降が当てられ、数が増えた。栄えある66番は新津田沼駅。
「KK66」=北久里浜駅(京急久里浜線)→駅ログ。KKは京浜(Keihin)急行(Kyuko)の略だが、Kita Kurihamaもまた然り。
「M66」=櫛田駅(近鉄山田線)。66は大阪難波駅からの数字。
「NK66」=金剛駅(南海高野線)→駅ログ。力や強度を感じる駅名の代表格と個人的には思っている。
村野駅で撮影した京阪線運賃表。当駅は「KH63」だが、私市方面に進むと3駅目が「KH66」(河内森)。
富山地方鉄道の鉄道路線図。「T66」は上滝線の開発駅。「かいはつ」ではなく「かいほつ」と読む。

その他

 「六」始まりのものとしては、「六文銭」や「六法」なども。北海道関係ではバターケーキでおなじみの「六花亭」が思い浮かぶが、手持ちの写真で「六方焼き」(おぎ乃、旭川市)があったのでそちらで。

上田→真田氏→六文銭ということで、新幹線駅舎にはそのデザインが配されていて目を惹く。
しなの鉄道のツアー向け列車「ろくもん」。そのネーミングは真田六文銭が由来。
軽井沢駅で見かけた「ろくもん」。六文で乗れればいいのだが、食事付きプランは6,000円でも無理。乗るとすれば「乗車券+指定席プラン」だが、予約できるのかどうなのか…
学生時代にお世話になった有斐閣の書籍の数々。六法関係は法学部生の必携アイテムで、筆者も大小2種類持っていた。
おぎ乃の「六方焼き」。買ったのはイオン旭川駅前店。帰りの機内で美味しくいただいた。

 新幹線車窓からの六甲山、谷中にある「六阿弥陀通り」など、写真はあってもその表記が写っていないため見送ったものもある。探せばまだありそうだが、この辺で。

*次の数字並び関係の話は、7年7月7日「7並びの日」になりそう。第565話第617話と同じような趣向でと思っている。掲載予定は第669話(7/15)。どうぞお楽しみに。


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