オープンしたのが1973年6月とのことなので、筆者が来館したとすれば小学校に入る前くらいの話になる。中央線沿線のとあるホールで、子ども向けのステージショーに連れて行ってもらった(+何故かステージに上がることになった)記憶はあるが、それが中野サンプラザだったのかどうかは定かではない(可能性はゼロではない?)。
自覚がある上で初めて中に入ったのは、学生になってから。記録帳によれば1988.4.6のことで、その時に撮った写真もあった。15周年記念セレモニーがあるというので出かけたのはその2か月後。自転車で環七通りを北上し、高円寺を経由してからサンプラザを訪ねた。パンフレットなどをもらって帰って来ているとは思うが、あいにく手元にはなし。トランクルームに保管してある年代別資料を探せばおそらく何かしら出てくるだろう。(出てきたらまた改めてということで)
ホールでのコンサートでは、佐野元春「TIME OUT!」の公演が最初。1990.11.30のことだから今となっては昔話である。以後、山下達郎「PERFORMANCE’92」(1992.3.14)、EPO「LIVE TOUR ’92『Wica』」(1992.12.5)、山下達郎「SINGS SUGAR BABE」(1994.4.26)、吉田美奈子コンサート(1995.5.14)、山下達郎「Performance1998」(1998.12.23)、同「Performance2002 RCA/AIR Year Special」(2002.3.8)の順で来館。一つの会場でのコンサート等の来場回数としては、中野サンプラザが最多だった。これを上回る会場が今後出てくることはおそらくないだろう。近年はすっかりご無沙汰になってしまっていたが、過去にそれなりにご縁があったとなれば思い入れはあるし、閉館されると聞けば惜別の念も大いに湧くというもの。足しげく通った人にとっては尚更だと思う。
さる7月2日は、山下達郎「PERFORMANCE2023」の公演2日目にして、中野サンプラザの最終日。そういうことならと当のコンサートも申し込んでいたが、ファンクラブ会員でもなければまず当たることはない。幸い新譜の予約販売があるというので、単なる来場者として出かけることに。販売会場は2階部にあり、サンプラザのエントランスなどを見下ろすことができる。ホールの中には入れないにせよ、ロビーに通じる階段を堂々と歩けるというのもありがたい。その販売会(新譜予約会)は13時スタート。大いに混み合っていることも予想されたため、少しずらして行ってみたが、すんなり入れて拍子抜けだった。あとで係の方に尋ねてみたら、スタート時はまばらで15時台の方が増えてきたとのこと。整理券や入場制限といった措置もなかったそうだ。
中に入ったのは13:50頃だった。新譜予約の方は一旦下見で入らせてもらい、その後に館内1階をひとまわりし、外も一周。改めて新譜の予約をし、15時にはひとまずサンプラザを後にしていた。遅い昼食をとった後、再度行ってみるとコンサート来場者の列とグッズ販売会目当ての列とができていて、浮足立つことに。グッズ販売は15:45~だったが、開始前に列が動き出していたので筆者もその最後尾に加わることにした。今度は3階部のロビーが会場。何もなければそこまでは行けないところだが、コンサートのサイドイベントのおかげで、懐かしのホールにより近づくことができたのは大きい。列が進む間は、見納め、撮り納めに専念。撮影禁止という訳でもなかったので、ここぞとばかりにいろいろと撮らせてもらった。並び始めてから会計を済ませるまで25分ほど。主にホールのロビーにいた訳だが、貴重な時間となった。
以下、当日の館内外の様子、中野サンプラザの概要、グッズ販売会などについて、写真メインでご紹介しようと思う。
そんなこんなで、サンプラザをメインに中野駅北口で2時間半を過ごすことに。ちょっとした観光レベルの過ごし方だった。コンサートに当たっていたら終演後のセレモニーも見物することになっただろうから、14時~22時として8時間コース! 最終日を満喫するのであれば、それくらいは当たり前という方も中にはいたかも知れない。
なじみのある施設や建物の閉館、終了というのはこの先も続くことだろう。可能な限り足を運んで、思いを馳せるなりしようと思う。
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.