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第564話 そごう川口店(2021.3.1)

 今回は隣市の百貨店の話。自転車で15分も走れば行ける百貨店だった「そごう川口店」が2月28日を以って閉店となり、29年と4か月余りの歴史に幕を下ろした。オープンしたのは、1991年10月16日。バブル期の最中に工事を進めていたこともあってか、当時ならではの贅のようなものが感じられる百貨店だった。ある意味、貴重な百貨店。惜しい限りである。

 自覚を持って川口を最初に訪ねたのは1988年8月のこと。そごうはまだなかったため、駅前の大型商業施設で来店したのは丸井くらいだった。トポス、イトーヨーカドーなども巡ったが、それほど長居はしなかった。この頃の川口駅周辺には長く過ごせる店舗がなかった、ということなのだろう。

 現住所に移ってからは、最も近い百貨店となったのが当のそごう川口店。ただし、通勤経路上ではなかったこともあって、それほどご縁があった訳でもなく、気が付けば閉店が決まっていて…という感じ。セブン&アイ・ホールディングスの傘下に入っていたが、その大本が同店の閉店を発表したのは2019年10月のこと。足を運ぶようになったのは、この発表を受けてからだと思う。

 コロナ禍云々よりも前に閉店が決まっていたというのは、その日に向けての準備や心構えの観点ではよかったかも知れない。2020年3月25日(閉店342日前)に訪ねた時は、「最後の1年を、スタートします。」との見出しのメッセージボードが出ていて、百貨店クオリティを実感。「あと1年、というより、まだ1年。いつものように通ってくださる皆さまを、笑顔でお迎えしようと思います。」といった名文が並び、感服したものである。

 という訳で、主に今年に入ってからの記録とともに、写真を中心にそごう川口店を振り返ってみようと思う。

1987年当時の川口駅周辺地図。そごうは、協和銀行、太陽神戸三井銀行、第一勧業銀行などの跡地に建った。丸井、トポス、キンカ堂、イトーヨーカドーは、いずれも過去の店。(「ぴあmap’87」より抜粋) ちなみに、道端に点在する赤い丸は、電話ボックスを示す。
3階エントランス部「フローラルホール」では、パネル写真展が開かれ、着工前の様子からオープン時までの写真が並んだ。バブルがはじけて・・・の時期だった訳だが、オープン時は物凄い人出だったようで。
こちらは開店時の折り込みチラシなど。1991年の雰囲気が何となくわかる。「世界の素敵が川口へ」というキャッチコピーもなかなか。
カウントダウンを兼ねたメッセージボード。記念に撮る人は日に日に増えていったように思う。(2020.3.25撮影)
「本当に住みやすい街大賞2020」で川口は第1位に。そごうあっての?だとしたら…(2020.6.15撮影)
「本当に住みやすい街大賞2021」も川口は第1位。2年連続だった訳だが、2022は果たして?(2021.2.27撮影)
1月14日は、10時開店にあわせて来店し、鐘が鳴る仕掛けを堪能。そごう名物の一つだった。
閉店50日前(1月10日)には、「春の愛らしいお花を先着500名さまにプレゼント」との企画があり、二人して出かけた。
50日前。今年の話ではあるが、今となっては懐かしい。
お花をいただき、昼食はホテルオークラ系の中国料理店へ。実に優雅な時間を過ごすことができた。
「桃源ランチセット」。美味しく、ありがたくいただいた。
レストランからの眺め。10階に位置するが、百貨店の10階につき高度がある。トレインビューも楽しめる店だったのだが…
10階は、「川の流れる名店食堂街」。こうした造りに1991年らしさを感じる。川の方は社会情勢もあって中止状態で、「お堀のある・・・」といった趣。
食堂街のフロアマップ。店じまいした飲食店もそのままだった。
レストラン街の飲食店は7店舗。利用したのは「桃源」のみだった。他の店も行っておくんだったと今は思う。
そごう川口店は、地上11階、地下1階。11階は屋上「スカイガーデン」だったが、長らく閉鎖中だったようで、行けずじまい。
10階から見た11階。最終日は開放?という期待もあったが…(2021.2.28撮影)
「最後の1ヶ月も、いつも通りに。」・・・閉店まで、まだ27日(2021.2.2撮影)
さよならファイナル大セール! 1月10日にセーターなどがお買い得だったので即購入。その後も何度かセール品をチェックしに行くも、形が残る系の買い物はそれがファイナルになった。
川口店ならではのドア取っ手部の装飾。デザインは、川口市花「テッポウユリ」。この手の記念グッズがあれば喜んで買ったと思う。
実に丁重な閉店のごあいさつ
メッセージボード最終版。「閉店まで、まだ□日」だったところ、いよいよ「閉店まで、あと□日」に。メッセージの方はさすがによく練られていて、ジーンと来る。(2021.2.27撮影)

いよいよ最終日(あと1日)。着いたのはこの時間だった。
こちらも見納め、撮り納め
そごう川口店での最後の買い物はこちら。百貨店品質のお野菜がとにかく破格だった。12時台、地階の食品売場は案の定混んでいたが、それほど待たずに会計できた。
SOGOの赤ネオン。16時半~22時に、翌日の降水確率が50%以上の場合に点灯する設定になっていたが、最終日は降水確率に関係なくON状態に。この赤が光ることはもうなくなった。
最終日、最後に撮ったそごう川口店。セレモニーなどがない中での閉店。閉幕のその瞬間を見届ける手もあったが、パスした。
「さよならと、ありがとうを。」・・・こちらこそである。

一夜明けて、自転車で川口へ。「花は開き、店は閉じ・・・」(2021.3.1撮影)
3月1日、そごう店頭には「閉店のごあいさつ」などが出ていた。営業は終了したが、問い合わせの窓口は3月7日(日)まで3階ホールの一角でオープンするそうな。店内の一部を見学する最後の機会になりそうだ。ちなみに、仕掛け時計の方は引き続き動いているが、定時の鐘はもう鳴らない。(窓口スタッフの方に質問し、その旨を聞いた。)

 以下は、おまけ。ご参考まで。

「スヌーピー ハッピー パーティー展」に出かけた際に撮った一枚(2011.8.22)
「キュポ・ラ広場祭」の様子(2008.11.23、イルミネーション点灯初日)
2月2日、17時半頃のキュポ・ラ広場、そごうなど。そごう閉店後は、照明の乏しい巨大な建物が立ちはだかる感じになる?
そごう閉店と同期するように、川口駅のみどりの窓口も3月5日を以って営業終了に。この案内標識も見納めになる。「ありがとう、そごう川口店」の横断幕も期間限定。(2021.2.27撮影)
みどりの窓口がなくなる代わりに「話せる指定席券売機」(→参考PDF)が3月6日に登場。大宮支社管内では初めての導入なんだとか。
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