三月前半は、マイナンバーカードの交付やらマイナポイントの申請やらに加え、北海道の旅にも出たりで、あわただしいながらも充実した日々だった。
旅の件を綴ろうとすると一大作業になりそうなので、それは別の機会に譲ることにして、今回は元号が変わって最初の「三並び」・・・令和3年3月3日にちなんだ話を一つ。(ちなみに東京モノローグのスタートは、平成9年9月15日。9並びの話から始める手もあった訳だが、当時はそうした発想はなく…。元号1桁における数字並びに関する話は、今回が初めてとなる。)
かくして3月3日は、記念きっぷを最低一つは買う、三年三月三日が残る一筆をいただく、3が並ぶ記帳をする、この三点を目標として朝から動くことになる。お昼過ぎまでは休みをとり、自転車で移動すれば何とかなるというのがこの日の計画。まずは、「令和3年3月3日記念乗車券」を買うべく、京成線の日暮里駅をめざした。
自転車でアクセスしやすい鉄道のうち、三並びを記念したきっぷを発売するのは、京成と東武(東上線)くらいなもの。というより、関東の大手私鉄ではこの2社のみだったため、自ずと選択肢は限られていた。となると需要が集中する可能性は大。何だかんだで日暮里駅に着いたのは10時過ぎだったが、無事購入することができた。まずは第一ミッションクリアである。


この後の行程の都合上、東上線の方はもともと見送っていて、日暮里の次に向かったのは浅草というか、隅田川を渡った先。ルートを模索しながらだったが、地下鉄の入谷駅をめざす感じで東へ進み、どこかで言問通りに出て言問橋を渡ればいいことはわかった。



橋を越えたら左へ。地図は概ね頭に入っていたが、自転車で周遊するのは初めてのエリアにつき多少シグザグする。そして着いたのが「三囲神社」。「みめぐり」と読む。こちらをお参りし、御朱印をいただこうというのがミッション第二である。
都区内で「三」がつく神社は、三崎稲荷神社、三河稲荷神社などがある。三並びの日であれば、三にちなんだ寺社がよかろうと思いつき、その中から当社を選んで足を運んだ次第。さぞ人出も多いのでは?と思って訪ねたが、他に参拝客もおらず社務所もひっそりしていてキツネにつままれた気分だった。(三囲の由来は、白狐が現われ三回巡って・・・というのがある。キツネ云々はごもっともな訳である。)




時節柄、書き置きタイプの御朱印ではあったが、日付はしっかり三年三月三日。ありがたく拝受した。


三囲神社をめざしたのにはもう一つ理由があり、今年の干支にまつわる神社が近くにあることが大きかった。第561話に記した牛嶋神社である。名物は「狛牛」だが、他に牛の像が二つあり、丑年には打ってつけのスポット。老若男女問わず「撫牛」は人気だったが、こういう時期だけにさすがに抵抗がある。三囲神社のライオン像のように、消毒液が設置してあればまだよかったが、その手の液を手にしてなで回したら、テカテカな牛に変身してしまうだろうから置いていないのだろう。悩ましい像だと思った。





御朱印の方はこちらの通り。書き置きでないこともあってか、人気だった。

牛嶋神社を後にして、再び言問橋を渡り始めたのは11時40分頃。行きも帰りもだいたい同じようなルートだったが、根岸三丁目界隈に入った辺で郵便局を見つけて、少々回り道。当局ATMで通帳利用で333円を預け入れて、第三のミッションを果たす。年月日欄は「3-03-03」。この時点でちょうど正午になっていた。

この日は午後から、いつものテレワーク。3月3日=ひな祭り?というのを思い出したのは、夜になってからだった。せっかく浅草や日暮里を通ってきたのだから、甘味?の一つでも買っておけばよかったなぁと。あとの祭りである。
(こちらもどうぞ)第333話 333よもやま話