550話に際し、例えば500円(ワンコイン)に外税を足せば550円とか、「Go To」に引っかけて「Go Go」(ゴーゴー)的な名前のものとかを考えてみたが、数が揃わない感じなので見送ることにした。これといったネタがない時は、近いところの「〇〇の日」にちなんだ話を使うのが手。という訳で、来たる8月4日の「橋の日」に乗じて「橋」にしようと思いつく。実はこれまで間接的に橋を載せることはあっても、コレクション的にとりあげることはなかった。いい機会である。
で、橋のストックを探すことになった訳だが、橋から撮った写真は多々あっても、橋をメインにしたものは実はあまり撮ってこなかったことがわかった次第。とりあえずこの一年ほどの範囲(かつ、都内または近県)で、橋が主体的に写っているものを中心にご紹介する。
なお、跨線橋、陸橋、歩道橋も橋ではあるが、今回それらは対象外。見映えのするものをストックすることができたら、それらをいずれまとめて載せようと思う。
新河岸川
自宅から最も近くにある本格的な鉄橋がJR線の「新河岸川橋りょう」。列車通過時に下を通ると、結構な音がする。その辺りも含め、鉄橋らしい鉄橋と言える。
筆者宅から3kmの円内で、新河岸川に架かる橋(人が通れるもの)は11ある。そのうちの一つがこの「平成橋」で、中山道(国道17号)の志村橋から撮るとこんな具合。橋を渡ったことはまだない。
荒川
新河岸川の橋が11あるのに対し、同じ範囲で荒川に架かる橋は、新荒川大橋と戸田橋しかない。新荒川大橋はちょくちょく通るものの、橋そのものを撮ることはそれほどなくて、直近では第531話の時くらい。長大な橋というのは撮りづらいせいもあるが、身近な割には案外撮らないものである。
常磐線の車窓から撮ることができるのが、日光街道の千住新橋(長さは446m)。隅田川(かつての荒川)に架かるのが、千住大橋。荒川=千住大橋ではないのが悩ましい。
荒川上流域の鉄道橋の例。この橋は「ビーム橋」と呼ばれるタイプで、構造的にごくシンプル。橋だけでも十分絵になると思う。(参考 → この時の乗降記録)
石神井川
石神井川は筆者宅基準だと、3~5kmの範囲にあって、その中で数えると実に50を超える橋が架かっていることがわかった。
そのうち、自転車通勤ルート上にあるのは、旧中山道の「板橋」(板橋駅からは離れているが、地名としての板橋はここが発祥)であり、板橋の東隣の「番場橋」も時々通る。
写真は、その番場橋から撮った板橋。名の通った橋ではあるが、今となっては板でも何でもなく、一般的な桁橋になっている。
多摩川
新宿から小田急線で下って行くと、最初に出てくる大きな川が多摩川で、進行方向右には、世田谷町田線(橋の区間は世田谷通り)の多摩水道橋を見ることができる。普通の列車だと撮影しにくいが、ロマンスカーの窓側席ならバッチリ。「どの座席からでも、車窓を通して沿線の風景を存分にお楽しみいただけます」というのがポイントの70000形「GSE」だったので、より好条件で撮ることができた。
レインボーブリッジ
高輪ゲートウェイ駅の取材時に、構内事務所ビルの屋上から撮った一枚。レインボーブリッジは、高輪ゲートウェイ駅の改札内コンコース階(展望スペースなど)からも望める。(→参考記事)
太鼓橋
箱根神社には、芦ノ湖に面した場所に「舟庫」(または船庫)というのがあって、年中行事の一つ「湖水祭」になると、舟庫から御供船、楽船などが出船するのだとか。その船の通り道に架かっているのがこちらの太鼓橋。湖面や水路に架かる橋ではないところが一興だと思う。
牛込橋
E353系の上方に架かるのが牛込橋。この構図だと線路に架かる橋に見えるが、もとは外濠の架橋なので、本来的な橋と言える。牛込橋をこの位置、この角度で撮ることはかつてはできなかったが、飯田橋駅のホームが西側に新設(というか延伸)されたことで可能になった。橋の東西にホームが来るようになったため、駅名も牛込橋にしてもよさそうだが、そこは変更なし。当の飯田橋は駅東側にあり、かつては橋(または目白通り)の上にホームが架かる形だった。今は、飯田橋の上部分の飯田橋駅ホームは閉鎖されている。(→参考記事)
橋いろいろ
丸ノ内線後楽園駅の東側には「後楽園第2架道橋」があり、列車撮影の好スポットになっている。丸ノ内線が地上に姿を現す区間はいくつかあるが、下から見上げる構図でスッキリと撮れる場所は実は限られている・・・ということを今回改めて認識した。ありがたい橋だと思う。