年は明けたが、明けない要素が多々あって、いま一つパッとしない今日この頃。「もう!」となる話や「ギュウギュウ」といった状態は避けたいところだが、何はともあれ今年は丑年である。丑(牛)を見習って、ゆっくりでも着実に前進する一年になれば…と思う。
あまり外出しないこともあり、これといったネタがない時は、過去の写真などを引っ張ってくるのが早道。今回は干支にちなんで「牛」に関するものを集めてみた(ここ10年程のあれこれ)。ひとつご笑覧のほどを。
牛を模したもの、造形など
福島は会津の郷土玩具で名高い「赤べこ」。写真は、銀座にあった「福島県八重洲観光交流館」を訪ねた時に撮った店頭用の赤べこで、ご丁寧に「病気を追い払い、身上を増やし、幸運を運んでくれる」との解説が付されていた。赤べこの土産品が最近人気があるという。病気を追い払う・・・ヒットの一因はその辺にありそうだ。
神馬があれば「御神牛」もある。太宰府天満宮には、こうした牛の像が複数あり、頭をなでると知恵を授かるということから、いずれも頭部がピカピカしているのが特徴。
牛を全面的にデザインしたラッピング電車というのもある。東急こどもの国線では、こどもの国協会、雪印こどもの国牧場とのタイアップ企画として「うしでんしゃ」が運行中。「モウどうにもとまらない~♪」
リアル牛
近場で確実に見られるのは、上野動物園。日本に残る在来牛(見島牛、口之島牛)のうち、見島牛を見物できる。
直近では、2019年5月に松本を旅した際に実物の牛に遭遇。アルピコ交通上高地線の新村駅から北新・松本大学前駅まで徒歩で移動していた時の話で、乳牛の群れを見ることができた。
地名、駅名など
かつては、岡山県に牛窓町、佐賀県に牛津町、熊本県に牛深市と「牛」が入る市町村はいくつかあったが、現存するのは茨城県の牛久市、北海道の妹背牛町の二つのみに。
東京都23区内では、「牛込区」の名残がありそうだが、〇〇区に続く町名で「牛」がつくものはなし。牛込は、都営大江戸線の駅名、都バスの停留所名のほか、飯田橋駅西口にある牛込見附跡、牛込橋にその名をとどめている。
あと思いつくのは、文京区春日にある「牛天神」(北野神社)、「牛坂」といったところ。
訪ねたことはないが、墨田区向島には「牛嶋神社」というのがあり、狛犬ならぬ「狛牛」が鎮座しているのだとか。今年中に行ってみようと思う。
都内にある鉄道駅では、都営大江戸線の牛込柳町、牛込神楽坂のほか、東武の牛田駅、青梅線の牛浜駅がある。北海道には、町名と同じ妹背牛(もせうし)駅をはじめ、富良野線の美馬牛(びばうし)など計5駅。これらを含め、全国には「牛」駅が27ある。