いつもの感じで日々の何気ないあれこれを綴ることが難しくなってきたので、今回は30年前、1990年の同時期をどんな具合に過ごしていたかを振り返ってみることにした。
時は平成2年。好景気の只中ということもあって、さまざまな催事があり、人も街も開放的な空気に包まれていたように思う。
当時の写真をメインに、記録帳を頼りに4月からゴールデンウィークまで日付順で紹介する。ひとつご笑覧のほどを。
1990.4.2(月)
この頃の最寄駅は、小田急線の経堂駅。駅前の「太陽神戸三井銀行」で同年開催の「国際花と緑の博覧会」の記念銀貨を引き換えに行ったり、午後は新宿に出かけてさくらや、紀伊国屋書店、レコファン、ミロードなどに寄ったり。新年度の平日初日らしい?過ごし方をしていたようだ。
1990.4.3(火)
授業はまだ始まっていなかったが、図書館は開いていたので大学へ。成城通りの桜は盛りを過ぎていたが、まだ綺麗だった。
1990.4.9(月)
この日も新宿へ。新宿郵便局から会社資料請求ハガキを送ったり、さくらやのメガネ館でレンズを交換したり・・・そんなことが記してある。新宿に行くと、晴れの日にはエルタワーに足を運び、この展望を楽しんでいた。中央手前に「埼玉銀行」があるのが当時のポイントだろう。
1990.4.10(火)
講義要項や時間割表などを受け取り、その年度の授業の組み立てを考える。授業が始まるのは翌週。学食でランチをとってから街へ繰り出すことにし、銀座、渋谷、原宿、新宿の順にめぐる。銀座三越はグランドオープン初日で、開店60周年を記念する催しも行われていた。営団地下鉄(当時)銀座線で渋谷に向かった後は、さくらやWATCH館で腕時計を買うなどして、公園通りを経由して原宿へ。山手線で原宿→新宿を移動した。この時に乗った車両は同年登場の「6ドア車」。今となってはすっかり過去の車両である。ちなみにこの頃の運賃は、銀座~渋谷が150円、原宿~新宿が120円だった。
1990.4.12(木)
特定のエリアで長々と過ごす場合は電車を使うことが多かったが、複数の街やスポットをハシゴする場合は自転車に限る。出かけたのは午後。井ノ頭通りをひた走り原宿(竹下通り)にまず向かい、その後は千駄ヶ谷、代々木、新宿などで過ごす。千駄ヶ谷に来た理由は、東京体育館。翌日(4/13)が記念すべき開館初日だったが、とりあえず前日の様子を見に来たというだけの話。何ともお気楽なものだと思う。
1990.4.13(金)
自転車デーの翌日は飛行機デー。羽田10:45発のJAL便で、伊丹に向かった。飛行機に乗ったのはこれが人生初。機体はDC10だった。
1990.4.14(土)
当時の実家が大阪にあり、いよいよ引っ越すことになったのでその手伝いなどで大阪入りした。まだ準備段階だったので、午後は行楽を兼ね造幣局へ。記録帳によればこの年の桜の通り抜けは第107回。閉場ギリギリまでゆったりと過ごさせてもらった。
1990.4.22(日)
この日のメインは、「アースデイ・フェスティバル」。あれからもう30年!である。(参考 → 第422話)
1990.4.25(水)
何を思ったか、人形町、水天宮、箱崎エリアに出没。新日本橋まで歩き、そこからJRで亀戸へ移動し、亀戸天神社にも出かけた。お目当ては「藤まつり」。それなりに堪能した筈だが、滞在時間は20分程度だった。
1990.4.29(日)
1989年に続き二度目の「みどりの日」。天気が良かったので、自転車で下北沢、参宮橋、新宿、渋谷、代々木公園などを周遊し、さらに馬事公苑にも足を延ばした。自分なりに緑を満喫しようという意図もあったのだと思う。
東急ハンズでは「ハンズデー」、代々木公園B地区では「国際スポーツフェア」、馬事公苑では「せたがや緑化まつり」がそれぞれ開催。ゴールデンウィーク向けにイベントが花盛りだったのを憶えている。
1990.5.1(火)
日比谷公園でメーデーを見物し、東京中央郵便局で公務員試験(受験申込)の書留を送り、都バスで東京駅南口~晴海見本市会場~新橋と移動し、有楽町に戻るという行程が記されていた。晴海に出かけたのは「グッドリビングショー」ねらい。これでもかという勢いでパンフレットを入手した訳だが、就活という観点ではなく、あくまで興味本位だったようだ。新橋界隈には当時、汐留レールシティというのがあり、そこで行われていた「Creativitalia展」なるものにも入場。入場料は晴海が500円、汐留が1,300円で、それなりに出費しつつイベントを楽しんでいた次第。都バスは160円だった。
1990.5.5(土)
飛行機に懲りた訳ではないが、今度は新幹線で大阪へ。5/2~7の5泊6日で出かけ、最終日に実家の引っ越し手続きも終えたことになっている。あわただしく過ごしていたように思えるが、5/5は「京阪神ミニ周遊券」を使って、思いつく限りの遠足三昧。片町線に乗る、住吉大社に行く、新今宮、天王寺、弁天町などで下車しつつ、神戸をめざす。さらには京都にも足を運び、平安神宮界隈を歩いている。「三都物語」一日プランといった趣向である。
1990.5.6(日)
この日もなぜか行楽デーになっていて、1990年を代表する催しの「国際花と緑の博覧会」に家族で出かけた。会場は広く、あちこち見て廻っていたら思いがけず長居する感じに。写真の打刻を見た限りでは、11時から16時半頃までいたようだ。人気パビリオンと長蛇の列といった構図はあまりなく、どこも比較的スムーズに入れたのがまたよかった。
過去には、以下のような振り返りも綴った。1990年(平成2年)も気が向いたら(またはネタに窮したら?)シリーズ化しようと思う。
【その他の平成2年記事など】