第601話で紹介した「東急グループ創立100周年記念乗車券」には、東急バスの1日乗車券もセットされていて、これはどこかで使うつもりでいた。何だかんだで12月になってしまったが、天気もよくそれほど寒くない日に外出できる時間ができたので、1日乗車券で周遊することに。12/11、まず向かったのは渋谷だった。
東急バスにアクセスできる駅としては東京駅もあったが、東急と来ればやはり渋谷。行先のバリエーションを考えればお膝元がいいのは自明だった。加えて、山手線外回りホームの件(→参考)もあり、行ける時に行っておこうとなった次第。
年が明けて早々、何となく馴染みのあった外回りホームは姿を消す。その最終日は1月6日。7日、8日と線路の切換工事などが行われ、9日からは渋谷駅の山手線ホームは内回り(2番線)と外回り(1番線)が同じホームになる。1番線ホームを一部解体した上で外回りの線路を西へシフト。その線路跡に2番線ホームを拡げる形でホームを合体するという話である。そのため、外回りホームなどの見納め、撮り納めをしておかねばと相成って渋谷駅へ。埼京線で渋谷に着いたのは11:45で、駅の外に出たのは12:50頃・・・思いがけず長丁場になった。
以下、改札口の分布に概ね対応するエリアに分け、写真メインでその外回りホームなどをご紹介する。(これらを見に行くなら今のうち・・・ひとつご参考まで)
【南1】
【南2】
【中央】
【ハチ公】
午後は専ら東急バス。バスの路線図を手に入れてからあれこれ検討する計画だったが、渋谷に今や案内所はなく、代わりに渋谷フクラスの観光案内所で尋ねてみると、路線図があるとすればマークシティ5階にあるバス乗り場?との話だった。確実性がない上に徒労になるので、予めプリントアウトしておいた手持ちの路線図(字が細かくて大変ver.)を凝視してみるも明快な解が得られず... 1日乗車券を使う限りはあてずっぽうでも全然構わないのだが、そこまで余裕がある感じでもなかったので、行先が明確なバスに乗ることにした。
目的地として考えていたのは等々力。かつての住所地だが、暮らし始めたのは実に30年前に遡る。クルマで近くを通ることはあったので、すっかりご無沙汰という程ではなかったものの、散策レベルとなるとかなり昔。短時間でも行ければいいと思っていたところ、等々力に直行する「渋82」が見つかったものだから大助かりである。(参考PDF → 渋谷駅発着路線)
渋谷駅(西口)13:31発で等々力到着は14:05頃。乗り換えの必要がなくなった分、余裕ができた。周遊するなら1時間くらいか。勝手のわかる道を中心にとにかく歩いてみた。
等々力駅の駅舎が昔と同じ家屋風でホッとしたかと思えば、等々力渓谷の入口に成城石井ができていて驚いたり。ちょくちょく足を運んだその渓谷が(かつてと同じ景観の筈なのに)実に「渓谷然」としていて感服したり、駅から当時の住所地までが意外と距離があって番地表示を疑ってみたりといろいろ。散策ベースで当地をデジカメで撮るのは初めてだったので、歩いては止まっての繰り返し・・・あっという間の14時台だった。
その住所地に向かって緩やかな坂を上っていると雲行きが怪しくなってきて、風も冷ややかに。デジカメの電池もそろそろという感じだったので、玉川警察署の辺りで引き返し、等々力停留所に戻る。そこで次のバスを探すことにした。
等々力の隣に、等々力操車所という停留所がある。そこは目黒駅を経由して東京駅南口に行く「東98」の起点。この系統はかつて都バスとの共同路線だったが、今は東急バスのみで本数も少なくなってしまった。在住当時はよく利用したもので、帰りはその追体験プランがいいだろうと考えていたのだが、次が16:50発(操車所基準)ということではどうしようもない。目黒駅まででもいいから同じような路線でということなら、二子玉川駅~目黒駅前を走る「黒02」が一応ある。経由するのは玉川警察署。再び坂道を歩けばいい訳だが、どうしたものかと思っていたらちょうどいいのが来た。「等21」なる等々力エリアの循環バスである。
操車所始発のそのバスは、等々力15:00発。ルートは車内の路線図で確認した。たまたま乗り合わせた感じだが、多少時間はかかっても玉川警察署方面に運んでもらえるなら乗らない手はない。「黒02」とルートが重複する区間があるため、三つの停留所で乗り換えができたが、より長く乗るべく玉川警察署へ。15:08に着き、15:13発の目黒駅行きを待った。(参考PDF → 目黒駅発着路線)
定刻に来ても良さそうな路線だが、15:20発と7分遅れ。急ぐバス旅ではないとは言え、雲も気になるし、できれば暗くなる前にと思う。目黒通りに入ると「東98」を辿る形になり、車窓に集中。かつての記憶と比べると、高い建物が増えた?といった程度だった。幸い雨が降ることはなく、まだまだ明るいうちに目黒駅に到着。車窓見物という点では一定の成果はあった。
時刻表上は目黒駅前15:42着だったが、4~5分の遅れ・・・多少キャッチアップしたことになる。
「東98」は目黒通り上にある清水始発の便があるため、清水~目黒駅前の間で乗り換えるなどすれば東京駅に行くことはできた。(あとで調べたら目黒駅前15:52発があったのでタイミングとしては上々だったのだが…)
まぁ雨の予感がある中をバスで往くのも何なのでバス旅は目黒駅で終了。JRで帰途につき、地元駅には16時半過ぎに着いた。駅を出ると路面が濡れていて驚く。北区は15時台に雨が降ったようだ。世田谷区もその後は雨エリアがあったことがわかった。
渋谷~等々力~目黒のプチ旅は偶然にも雨を避ける恰好に。日頃の行いがいいから?ということにしておこう。
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.