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第634話 634(=むさし)コレクション(2024.2.1)

 令和6年になり、東京モノローグは今回で634話となった。定例のペースで行くと、3月1日更新分は第636話になるので、その次の更新を15日ではなく前倒しで7日にすると、6年3月7日に第637話ということで日付と話数を合わせられるのだが、それは気が向いたらといったところ。とりあえず634と来れば「むさし」につき、ここは一つ語呂合わせネタでと思う。

 社名等で「武蔵」や「ムサシ」が付くものはきちんと調べていないがそれなりの数はありそうだ。身近なところでこれというのはないものの、通りがかった中で思いつくのは武蔵野銀行、むさしの森珈琲の二つ。大学では武蔵大学と武蔵野大学がある。
旧国名である武蔵国の範囲においては、東京都武蔵野市が自治体名では筆頭。武蔵野市内ではないが、広さのある公園では、武蔵野公園武蔵野の森公園が挙げられる。

某スーパーで見かけた武蔵製菓の苺大福。本社所在地は立川市だった。
武蔵野銀行上板橋支店。川越街道沿いにある。

 武蔵国のほか、宮本武蔵に由来する分なども含め、とにかく「武蔵」が付く駅を50音順で列挙すると、

宮本武蔵、武蔵五日市、武蔵浦和、武蔵小金井、武蔵小杉、武蔵小山、武蔵境、武蔵白石、武蔵新城、武蔵砂川、武蔵関、武蔵高萩、武蔵塚、武蔵中原、武蔵新田、武蔵野台、武蔵引田、武蔵藤沢、武蔵増戸、武蔵溝ノ口、武蔵大和、武蔵横手、武蔵嵐山

 と結構な数がある。旧国名を冠する駅名で多いのは「伊予」と「紀伊」が2トップだが、その条件で言っても「武蔵」は十分上位。それら21駅はいずれも乗降済みなので、探せば駅名標などの写真をまとめて紹介できなくもない。が、ここは絞って近年に撮った分でということで。

かつての中央線快速列車には武蔵五日市行きがあり、東京や新宿から一本で行けた。2022年3月のダイヤ改正でその設定はなくなり、こちらの表示も過去形に。
武蔵浦和駅グッズの一例
南武線には「武蔵」で始まる駅が四つ続く区間がある。武蔵野線ではなく南武線というところがポイント。
鶴見駅で発車を待つ武蔵白石行きの列車。南武線の4駅と武蔵白石を合わせた五つはいずれも川崎市内にある。横浜市内には「武蔵」が付く駅はない。
西武鉄道の「武蔵~」駅は全部で六つ。埼玉県日高市にある武蔵横手駅はその中で最も北&西に位置する。
武蔵国が由来ではない「武蔵~」駅の一つ、豊肥本線の武蔵塚駅
宮本武蔵の墓所がある武蔵塚が駅名に。ちなみに当駅の所在地は熊本市東区武蔵ケ丘。

 駅以外の鉄道関係では路線名や列車名がある。路線ではJRの武蔵野線や武蔵野貨物線があり、列車では大宮~府中本町・八王子を武蔵野線経由で走る「むさしの号」、西武の特急「むさし号」(池袋~飯能)が代表格。付け加えるなら、西武には武蔵丘車両検修場がある。武蔵丘駅があってもよさそうだが、あるのは信号場。車両検修場でイベントがある時は臨時の直通列車が運転される。

武蔵野線府中本町駅(当駅始発)で撮った大宮行き「むさしの号」
こちらは八王子駅に停車中の「むさしの号」。八王子を出ると、豊田、日野、立川、国立、新小平、新秋津、東所沢、新座、北朝霞、大宮の順に停車。
イベントに合わせて武蔵丘車両検修場へ。行きは高麗駅から徒歩、帰りは池袋直行の臨時電車で楽々だった。(→参考

 634の方に着目するなら、東海道新幹線の「ひかり634号」(新大阪6:11発→東京9:09着)がまず挙げられ、あとは6:34発の列車とか。「武蔵〇〇」駅に因むもので調べたところ、武蔵浦和6:34発の新宿行きが平日に、新木場行きが土休日にあった。武蔵浦和行きは、土休日に板橋6:34発というのがある(3/16のダイヤ改正で変わる可能性はある)。

朝早くに板橋に来て、6:34発の武蔵浦和行きを待つ。各駅停車「武蔵号」と称したい一本。

 鉄道車両の形式では、そのものズバリの東武634型「スカイツリートレイン」がある。東武と言えば東京スカイツリー。スカイツリーの高さ(634m)にちなんだ形式名だが、そもそも武蔵にあやかって634mとした経緯もあるのだから、愛称は「武蔵トレイン」や「MUSASHI TRAIN」とかでもよかったような… 走っているのは伊勢崎線・日光線などの東武本線側。「武蔵」が付く駅はその範囲にはないので、634型と武蔵〇〇駅を組み合わせたコラボ的な一枚は撮れない。

側面にスカイツリーをデザインした東武634型「スカイツリートレイン」。2018.6.182019.1.20に乗車した。

 その東京スカイツリーはこれまで遠くから眺めるばかりで、直下に来たことは数えるほど。料金を払って「天望デッキ」などに行く件はとんと後回しになっていた。

 2012年5月のオープンだからかれこれ12年近くが経過。どうせ行くなら何らかの企画なり催しなりとセットでと考えていたら、今を時めく「ちいかわ」のコラボイベントが開催されるというので「これは!」となる。第634話を前にスカイツリーというのは出来過ぎのような観もあるが、狙っていた訳ではない。あくまで偶然である。

 イベントを知ったのが遅かったため、出かけたのは会期最終日の1/16。満を持してソラマチとスカイツリーに足を運ぶ。どちらも中に入るのは初めてだった。結果、ソラマチでは11時~15時(昼食含む)と19時台の40分ほど、スカイツリーではゲートを通過してから「天望デッキ」に上がるまでの待ち時間などを含め、約4時間の滞在に。日中、夕方、夜とそれぞれの景色を満喫できた訳だが、高いところで長時間過ごしていたことに違いはなく、我ながらよくもまぁである。

 という訳で、以下はスカイツリーの外観、「天望」の各エリア(デッキ:340~350m、回廊:445~450m)からの眺めなどからのセレクション。634mからの眺望ではないが、その高さの建物からという点で一応634にまつわるものとしてご覧いただければと思う。

ソラマチ31階にあるレストランから見た東京スカイツリー。このように見上げる構図だと「天望デッキ」(逆さ円錐台)の350m付近と、ツリー頂点の634mとの差が300m近くもあるようには見えない。
こちらはソラマチ2階部分から見上げた図。高さ634mと言われても近くからだとピンと来なかったりする。
天望デッキの「FLOOR350」。634の表記を見つけ、ここぞとばかりに撮る。右上に隅田川と川に架かる東武伊勢崎線の橋梁が見える。
天望デッキ+天望回廊のチケットの場合、4階-EV→350mフロア-EV→445フロア-歩き→450フロア-EV→345フロア-歩き→340フロア-EV→5階の順で移動するのが基本。出発と到着でフロアが分かれているのは秀逸だが、写真を撮りまくっているとどのフロアから撮ったものかわからなくなるのが悩ましいところ。
「ちいかわ☆星ふるスカイツリー」展は、10/17~1/16の開催
エレベーター「天望シャトル」も「ちいかわ」仕様
天望回廊で北東方向を一望。中川の蛇行具合がよくわかる。中央を横切る川は新中川。京成本線の橋梁も見える。
南側眺望の一例。隅田川河口部と佃、勝どき、晴海のビル群がそう遠くない感じに見える。
暮色が富士山を照らす日没2分前のワンシーン。この日の東京の日の入り時刻は16:52。
日没2分後。街の灯りがともり始める頃合い。
スカイツリーの展望スポットで最も高い「最高到達点」は451.2m。ここに陣取る撮影者は多く、熱心な人は夜景になるまで動画モードだった。
天望回廊から望める「武蔵」が付くエリアの一つが武蔵小杉。わかりにくいが、中央にうっすらとタワー状の建物が並んでいるのがその一帯。
南西方向の眺め。手前に江戸東京博物館、隅田川を挟んで東京駅エリア、東京タワー、その右の麻布台ヒルズ・・・「THE 東京」といった景観が広がる。
富士山を中央にすると、その右に新宿の高層ビル群が入る。我ながら絶妙な暗さ加減で撮れたと思う(17:05頃)。
日の入りから20分ほど経過。日没後の方が夕照が鮮やかになることを改めて認識した。東京タワーと富士山が一枚に収まるのも「天望」ならではだろう。
17:20頃の夕景。街は夜景に転じつつあるが、空はまだ明るく地平は紅い。
天望回廊から再び天望デッキへ。17時半を回るとすっかり夜の景色になり、荒川や東京湾も黒々。中央左にTDR、その右に葛西臨海公園の大観覧車、そして荒川河口橋の光の点が続く。
夜景で目立つのはやはり東京タワー。麻布台ヒルズも存在感がある。丸の内・大手町エリアはもう何が何だか状態…
フロア345には「SKY RESTAURANT 634(MUSASHI)」がある。ランチコース8,000円~、ディナーコース18,000円~。6,340円プランはあるのかないのか…
中心部分に見える客船のような建物が江戸東京博物館。隅田川に架かる橋がどれもライトアップされているのがまた見どころ。
橋をメインにしつつ都心部を撮った一枚(18:28頃)。右が厩橋、中央が蔵前橋。

 さて、634を和暦の年月日で見れば、令和6年3月4日が正にその日に当たる。武蔵国一之宮(氷川神社、小野神社など)で御朱印をいただくもよし、郵便局の取扱店番号(00634など)に合わせて、その局のATMで入出金(&通帳記帳)するもよし・・・何らかの634記念をと考えている。


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