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第574話 区内郵便局めぐり(2021.8.1)

 オリンピックが始まったところで、会場に用がある訳でもないし、雰囲気を味わいに関係各所に出かけるのも今となってはリスク大。おとなしくしているに限ると思うが、多少は娯楽がないと夏らしくないというか、もったいないというか…

 夏の定番、鉄道各社のスタンプラリーも恒例のものが行われないなど、総じて自粛基調ではある。そういう状況なら致し方ないと思うことにして、勇んで出かけるのは控えていた。「渋沢栄一翁ゆかりの地と郵便局を巡るスタンプラリー」は、そんな折にたまたま見つけて、夏のちょっとしたイベントになった。「郵便局×東京都北区」とあるが、主催は日本郵便と東京北部地区連絡会(北区内郵便局)。区内の郵便局をめぐって、局内に設置しているスタンプラリー用の記念スタンプを集めつつ、北区にある渋沢栄一ゆかりのスポットに置いてあるスタンプも押すと景品と引き換えられるというもので、趣向としてはなかなか。今年の2月20日スタートだったが、7月になるまで知らなかったのは郵便局に用向きがなかったためか、郵便局特有の広報スタイルのためか? ともかく台紙を手にした以上は、押して回ろうと思うもので、地元エリア(赤羽・浮間コース)の15局についてはコンプリートすることができた。

「渋沢栄一翁ゆかりの地と郵便局を巡るスタンプラリー」台紙(というかパンフレット)。表紙、裏表紙を含め全8ページ。北区内の郵便局マップとしても有用。

 7/12、最寄駅近くの郵便局で押したのを皮切りに、7/13はトランクルームに行くついでに3局(赤羽岩淵駅前、北志茂一、赤羽二)、7/14は浮間方面への買い物の道中で2局(北浮間、北浮間二)と順調に廻る。7/15は、駒込方面の所用に乗じて自転車で寄り道。コースは「赤羽・浮間」のほかに「王子・十条」と「田端・滝野川」と全部で3コースあるが、この日は各コース計4局(中十条、西ヶ原四、王子本町、赤羽西二)を訪ねることができた。

 こういうことでもないと訪ねる機会のない郵便局というのは案外多い。自転車でたまたま通りがかって、ATMに立ち寄って記帳してというのは少なからずあるが、それでもまだまだだったことがよくわかった。

 「赤羽・浮間」の15局の中だけでも、その存在を初めて知った郵便局が三つ(北志茂、北神谷、北桐ヶ丘)、存在は知っていたが中に入るのは初めてだった郵便局が一つ(赤羽西四)といった具合。当スタンプラリーは、地元の郵便局を知る上で実に有意義だった。あわせて今年は「郵政創業150年」という記念すべき年。郵便局めぐりをしていて途中で気付いたが、郵便局の前にあるポストには、その150年記念のステッカーなりシールなりが貼られていて、それらを撮る楽しみも加わった。そのデザインや貼り方が実に多様なのがまたポイント。当然のことながら、150年記念のフレーム切手なども出ている訳だが、今のところ記念版ポストで事足りている観がある。

赤羽西二郵便局のポスト。「郵政創業150年」のステッカーが(比較的控えめ)に貼られている。
こちらは飛鳥山前郵便局の「渋沢栄一ラッピングポスト」。郵政創業よりも何よりも渋沢栄一推し。全スタンプの達成賞は、当郵便局で引き換える。

 スタンプの方は、切手を買う、ポストに入らない郵便物を出すといった然るべき用件があれば押しやすいが、ただスタンプを押すためだけに来局するとなると躊躇われるところではある。なので、できるだけ郵便案件を兼ねる形で訪ねるようにし、7/16に2局(赤羽、北神谷)、7/20に1局(赤羽駅前)、そのパターンで臨んだ。この時点で、地元エリアは残り5局。板橋区は加賀二丁目にファミリーマートがオープンしたというので、同店に遠征する道すがら、5局中4局(赤羽西六、北桐ヶ丘、赤羽台、赤羽西四)を7/29に巡った。郵便ネタは特になかったので、ATMでの出したり入れたり用件をプラス。通帳には、初めてとなる取扱局番号(北桐ヶ丘:00579、赤羽西四:00024=西)が付されることになり、これまたささやかな記念になった。

スタンプラリーでその存在を初めて知った郵便局の一つ「北神谷郵便局」。大きなガラス面(熱線反射ガラス?)が特徴。
どこにあるのかパッと見ではわからない北桐ヶ丘郵便局。
北桐ヶ丘郵便局前のポスト。これがなければ郵便局の存在に気付かない可能性も。
北桐ヶ丘郵便局。歩道脇の緑の蔭に隠れるような立地が特徴。
赤羽西四郵便局のポスト。「郵政創業150年ラッピング」といって良さそうな装飾がポイント。
「赤羽・浮間コース」・・・あと二つ
赤羽西四のスタンプを押し、残り一つに。
7/27にオープンしたファミリーマート板橋加賀二丁目店。東板橋体育館、東板橋図書館が近くにある。この界隈を訪れたのもこの時が初めて。

 ラストは、志茂駅近くの北志茂郵便局。ここまで来ればもう押すためだけで十分である。7/30に訪ね、「赤羽・浮間コース」達成と相成った。

北志茂郵便局前のポスト。北本通りに面している郵便局だが、不覚にもその存在に気付いていなかった。
いよいよラスト
15局のスタンプ達成! ちなみにスタンプのデザインはコース内では共通。「赤羽・浮間」は荒川の新岩淵水門(青水門)が使われている。

 景品を得るには、渋沢栄一ゆかりのスポット(飛鳥山公園、お札と切手の博物館、旧古河庭園、田端文士村記念館)のスタンプを押す必要がある。こちらは何かのついでという感じがあまりないので、行けたら行く(押せたら押す)といった程度の考え。むしろ、「王子・十条」&「田端・滝野川」の残りの郵便局めぐりをする方が達成感は得られそうだ。郵政創業150年の私的記念イベントとして、スタンプ設置期間内にゆったり臨もうと思う。


ポストに関する話題・・・第458話 郵便ポストあれこれ

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