今まで当たり前にできていたことができなくなったり、新しい様式に対応しないといけなくなったりすると、その状態・状況に順応するよりも、何とかまた元のように…と思ってしまうのが習性というものかも知れない。だが、もともとそれが当たり前で、変容だ変化だ云々とはあまり縁がないという向きも少なからずあるだろうと思う。元も戻すも何もないパターンである。
この5か月くらいを振り返ってみると、世間であれこれ言うほど筆者の身の回りに関しては大きな変化はない気がしている。たまたまなのか、多少は進取性があったからなのか…今回はその辺りを自分なりにまとめてみることにした。(あくまでこういう人物もいるという程度の話?)
在宅勤務
2018年度から在宅ベースで所定の仕事をしている。(→第512話の2.) テレワーク歴を聞かれれば、まる2年と答える、そんな具合。筆者的には在宅が日常だったので、特段驚くこともないし、飄々としたものである。
週に一度の出社については、相変わらず3月27日以来凍結状態ではある。オフィスがどういう状況になっているのかは自分で目にしない限りは何とも言えない。
自転車移動
テレワークが難しい場合は出勤ということになるが、密を避ける上で自転車通勤が有効だとかで、流行傾向にあるとかないとか。関連法や自転車専用通行帯の整備も追い風になっているのだと思う。
こちとら自宅から職場までの自転車通勤に関しては1992年には始めていた。その後、部分的なものについては第43話の通りで、とにかく歴史は長い。片道10km以上の本格的な自転車通勤については、第471話、第480話などの通り。ラッシュや混雑は避けられるものなら避けたい。それは今後も変わらない。
ディスタンス
つい集中する、つい密になる、これらは人の行動特性と考えることもできる。だが、今はそうも言ってられなくなってきた。そうした特性を見直すための用語=社会的距離(ソーシャルディスタンス)と筆者は考えている。
ゆとりがある場合、密にならないように工夫するということに関しては、前々から持論があり、自分でも意識して取り組んできたつもり。いよいよ社会的なコンセンサスができつつある?と思う今日この頃である。
手指の消毒
今は生活上の基本になっている観があるが、それまではそうでもなかった。施設出入口や店頭に消毒スプレーの類を置いているところは置いていたが、結構バラついていたというのが過去の話。筆者は置いてあるのを見つければせっせと使っていたので、長年の習慣といったところ。今ではあちこちで消毒スプレーを利用できるので、ありがたい限りである。
外出時には携帯用の消毒スプレー(アルコールハンドミスト)も持って行く。こちらも数年来の習慣になっている。
マスク
花粉シーズンには欠かせないマスク。今年はその着用期間が延びていると考えることにしている。今の段階では暑いとか息苦しいとかはあまり感じない。
一般的なタイプだが、ストックは常に一定量ある。マスク不足が深刻化していた時期もおかげで支障はなかった。トイレットペーパー、ティッシュペーパーについても特に困らずに済んだ。普段の備えで十分だったということだと思う。
その他
元々インドア志向(または性分)ということもあってか、外の娯楽がどうのというのもないし、大人数での飲み会などは昔から「出ないで済むなら出ない」で通して来たから、総じて安穏としたものである。
変容、変化と言われるものは、その対象や基準によってさまざま。あまり変わらない人からすれば、「〇〇ができない」とか「△△をせねば」とかはそれほどの大事ではない・・・といったところをメディアも汲んでもらえるといいのでは?と最近は思う。
そんな筆者ではあるが、これまであまりご縁がなかったものを利用するようになったというのは少なからずある。代表的なのは、オンライン会議、チェーン店のテイクアウトの二つ。どちらも利便性は高く、重宝している。
ステイホームに伴う時間の有効活用策としては、HDDの論理障害から復元してもらったデータのチェック、再仕分けといった作業のほか、電子書籍の発行、使わなくなった物品のネット出品などが挙げられる。電子書籍は、新装「パブー」で「全国鉄道駅名一覧2020」を6/22に公開。出品関係は、7月にCDなどを三点出した。過去出品分を含め、今月はCD2枚を売却。引き続き、出せる物は出していこうと思っている。
出かけない分、従前よりも利用が減ったものもある。大きいのは、外食、鉄道の二つ。ビュッフェスタイルに関しては2/11が今のところ最後で、ドリンクバーは4/4のデニーズがラスト。固定メニューの外食では、対策がとられていて、席に余裕がある店を選ぶようにしているが、とにかく利用頻度は落ちた。鉄道は、取材(→直近の例)か実家かで利用する程度。東京都の外に出る行程で長々と乗ったのは、第548話のスカイライナーツアーまでご無沙汰だった。神奈川県には2/29以来、足を運んでいない。我ながら驚きである。
いずれにしても大して不便を感じることはなく、何とかなっている。無理や無茶はせず、日々穏やかに過ごすに限ると思う。