2019年の15大ニュース、今回で完結…後編をお届けします。
後編と言っても、残りは3→1位。いずれも出先、旅先に関する話で、一つにまとめてもいいような観はあるが、便宜的に三つに分け、一応ランキングした。
鉄道施設・車両基地関係、仕事上(取材)の関係、泊まりがけの旅という順番。ひとつご高覧・ご笑覧のほどを。
3.鉄道施設&車両基地いろいろ
ここ何年か意識して、鉄道各社の車両基地イベントに足を運ぶようにしている。2019年は、初めて訪ねた分が5か所(うち1か所はオプショナルツアー)、二度目が1か所(浜松工場)ということで回数は多め。網干総合車両所(11/3「ふれあいフェア2019」)、東急長津田車両工場(11/10「2019東急電車まつり」)は、念願叶っての来訪で、特に有意義だった。
駅構内にある鉄道施設、廃線・廃駅を活用した施設、引退車両の保存施設などを訪ねる機会も例年以上に多かった。それぞれ書き出すと大変なことになるので、車両基地とあわせて日付順に概略のみ紹介する。
3/17 岳南電車まつり | → 岳南江尾駅 / 岳南富士岡駅 |
3/17 比奈駅 | 駅舎内のスペースに、こうした鉄道模型のほか、駅備品、鉄道用品などが展示されているコーナーがあり、さながら鉄道資料館の様相。 |
3/21 金公園 | 公園内で保存展示されていた往年の車両「名鉄モ513号」。その後、お色直しがなされ、岐阜駅北口駅前広場の完成10周年記念イベントの一環で、同広場にパレード形式で移設。11/16にちょっとした催し(→参考)が行われた。 |
3/21 黒野駅レールパーク | レンタカーでの移動中、足を延ばして黒野へ。駅跡地はレールパークとして整備され、名鉄の谷汲線・揖斐線の歴史を今に伝える。上記のモ510形車両もかつては当駅を発着。廃止される前にきちんと乗っておくんだったと改めて思った。 |
6/14 下今市駅転車台広場 | 東武の下今市駅には、SL「大樹」関連施設として、こうした広場のほか、駅舎併設の展示館などがある。奥に見えるのはSL機関庫。転車台でSLが転回するシーンもこの広場から見物できる。 |
8/3 えちぜん鉄道車両基地 | 福井口駅から徒歩で移動し車両基地へ。一般形車両の隣にラッセル車が留置されているあたり、さすがは北陸地方の鉄道だと思う。 |
8/3 勝山駅 | テキ6・ト68 → 画像 |
8/5 鈴鹿駅 | 駅舎内展示 → 画像 |
8/26 粟島公園(北五泉駅下車) | 蒲原鉄道モハ41号 → 画像 |
10/5 浜松工場 | → 第532話 |
11/2 近江鉄道ミュージアム | → 八日市駅 |
11/2 錦織車庫(京阪) | イベント名は「大津線感謝祭2019」。コンパクトな車庫イベントで、展示車両も少なめ。目に付いたのはこのヘッドマーク掲出列車くらいなものだが、平成と令和のヘッドマークを撮れたのはよかった。 |
11/3 網干総合車両所 | → 網干駅 |
11/10 長津田車両工場(東急) | → 第533話 |
7月には、都区内で蒸気機関車が静態保存されているスポットを見て回った。近場は自転車で、駅近くにある場所は電車で、それ以外のアクセスしにくいスポットはクルマでといった具合にそれなりに労を要したが、今となってはちょっとした夏の行楽。中野区、品川区など、ほかにもまだあるようなので、追い追い訪ねてみようと思う。(参考記事 → 23区内のSLスポット~夏休みの自由研究テーマにいかが?)
2.取材→Yahoo!掲載
鉄道関連の記事を書くにあたり、現地で取材する機会が増え、振り返るとあっちもこっちもという感じ。平均すると月に一本ペースだったが、それぞれボリュームはそれなり…足で稼いだ記事というのが自分でもわかる。
記事は、Yahoo!でも掲載という仕組みが途中から始まり、一定数の方々に読んでいただける機会を得た。2020年も勉励しようと思う。
主なラインナップは、以下の通り。
- 「高輪ゲートウェイ」から考える、カタカナ表記を含む駅名のあれこれ
- 東武鉄道伊勢崎エリア乗りつくし、1月20日リポート~スカイツリートレインで葛生、西小泉へ
- 駅名しりとりでつなぐ神奈川県内13駅~星川駅、金沢八景駅の近況など
- 京急大師線の地下化工事、産業道路駅の“ビフォーアフター”を見る
- 千代田線を走る10両編成の新たな展開~北綾瀬駅発着列車がスタート
- 平成時代の鉄道駅の変遷~駅の増減、駅名の傾向などを探る
- 記念きっぷで振り返る平成時代~数字並び、磁気式、路線の変化など
- 東急の「幸福の招き猫電車」 再登場の背景とは
- 相鉄流インバウンド企画 出発合図、定期券発券などの体験プログラムを訪日客に
- 開業近づく高輪ゲートウェイ駅~外観、駅舎内、ホームの今
1.平成の旅、令和の旅
2019年は日帰りの旅、取材関係の外出も多かったが、泊まりがけの旅も例年以上のペースだった。利用した宿泊施設の数は14で、宿泊数は15泊。このうち温泉地での宿泊は6泊。いずれもいい保養になった。
元号の変わり目の年だったので、平成最後の旅、令和最初の旅というのがあったのも2019年ならでは。令和初は、第522話の通り。信州・松本を旅し、温泉にも入れた。きっかけは、特急「あずさ」を半額で利用できる「お先にトクだ値スペシャル(乗車券つき)」。このスペシャル設定は、その後も浦和→鬼怒川温泉、新潟→大宮、東京→安房鴨川で使わせてもらい、旅の大きな助力となった。
かくして、令和元年での旅の範囲は、北は新庄、西は岡山となり、第523話に記した都道府県単位での行先・旅先(東京都を除く)としては、・・・山形、宮城、新潟、栃木、埼玉、千葉、神奈川、静岡、愛知、岐阜、長野、福井、滋賀、三重、京都、大阪、兵庫、岡山・・・2府16県になった。本州内にとどまったとは言え、元号が改まってからの期間(8か月)での数としては上々だと思う。(なお、列車で通過した県としては、福島、群馬、茨城、山梨の4県があるが、降り立っていないのでカウント外)
宿泊先をまとめると以下のようになる。
利用した鉄道車両も多様な一年となった。めぼしいものを挙げると、以下の通り。
こうして振り返ってみると、2019年は「とにかくよく動いた」に尽きる。今年も引き続き、各地をチョロチョロ?しようと思う。
追記)
という訳で、年が変わって早々に山形新幹線の「お先にトクだ値スペシャル」で、山形、仙台の旅へ。仙山線、温泉、名のある社寺へのお参りを主にテーマに周遊し、成果としてはまずまずといったところ。時期的なものもあるが、東北の旅は難度高め?というのを今回改めて実感した。次の旅は行先を吟味しようと思う。