6/23~26、3泊4日の旅に出た。主なテーマは、高野山と近鉄。昨年9/1に参加したイベント「大人の休息 旅する高野山 in Shibuya」(参考→第601話)で情報を得て、訪ねるなら「宗祖弘法大師御誕生1250年記念大法会」の期間に是非ということで高野山行きを決め、そこに「近鉄全線2日間フリーきっぷ」のリリースが出たことでプランが固まった。6/23~24は高野山でたっぷり過ごし、近鉄2日間の旅は6/25~26でという流れ。梅雨の時期ながら天気はまずまずで、雨に降られたのは6/26の一部時間帯のみ。概ねプラン通りに動くことができ、得るものが多い有意義な旅だった。
旅のまとめを綴ろうとするとそれ相応の長さになりそうなので、今回は筆者的にレアと感じた体験についていくつかという形で。トピック的な話、絶景・美観、面白ネタなどもご紹介したいところだが、それらは別の機会(2023年〇大ニュースetc.)に回そうと思う。
高野山は1989.8.27以来、二度目。当時は日帰りで、金剛峯寺、壇上伽藍の一部、霊宝館などを巡った。今回は宿坊で一泊することにしたため、6/23午後、6/24日中と長めの滞在が可能。34年前には足を延ばせなかった奥之院、大門などを訪ねることができたのは大きい。
宿坊に泊まるのもレア体験なら、宿坊での温泉浴(→参考)もまた然り。精進料理、朝の勤行も得難いものがあった。
泊まりがけとなれば、夜の参拝に行かない手はない。宿坊最寄りの停留所からバスに乗って、奥之院へ。参道は真っ暗という訳ではなく、献灯でライトアップされているというので臨んだが、暗いことは暗かった。バス停は複数あって、奥の院前からだと燈籠堂までは約900mで、奥の院口からだと約1.6km。バスの時間を逆算して、帰りはその長い方を歩くことにした。言うなれば、奥之院参道ナイトウォーク。不思議と心休まるものがあった。
翌日の午前中も奥之院へ。この時は渋谷での高野山イベントで浄書した写経を奉納するというのが本題だった。千円を納め、永代奉納の扱いに。後日、その証となる葉書が届いた。希少かつ貴重な一枚。奥之院まで参じた甲斐があったというものである。
近鉄のフリーきっぷは、その設定がそもそもレア。平日も使えて(連続する)2日間で3,000円というのは破格以外の何物でもない(→参考PDF)。1日分(1,500円)について言えば、府県をまたぐ移動、往復ですぐに元が取れてしまう計算(例:大阪難波~大和八木は片道760円)。お得なきっぷをベースにすれば、特急列車も利用しやすくなる。ありがたいことに6/25は、観光特急2本、速達特急1本をバッチリ押さえることができ悠々楽々。特急に乗ること自体はさほどレア感はないかも知れないが、1日に3本というのはなかなか希有だと思う。
観光特急「しまかぜ」で向かったのは鳥羽。今回の旅は、JR東海ツアーズの「ずらし旅!」を軸にしていたため、その特典で「選べる体験クーポン」というのが付いてくる。せっかく伊勢志摩方面に行くのだから、そのエリアならではのメニューをと考え、鳥羽湾めぐり遊覧船+イルカ島入場+「イルカタッチ」(→参考)を選択。文字通りバンドウイルカに触れる体験ができ、年甲斐なくテンション高めの状態になる。準備時間を含め10分弱(案内では約20分)と至って短時間だったが、イルカへの負荷を考えると妥当な線なのだろうと思う。
6/26のレアネタとしては、生駒ケーブルの復路で見かけたイノシシだったり、その日の雨や湿度のせいか、肝心のフリーきっぷが自動改札を通らなくなったりといった件がある。フリーきっぷは橿原神宮前に着いたところで問い合わせると、再発行可能とのこと。おかげで事なきを得た。これまた筆者としてはレアケースである。
7月も下旬に二人旅を予定している。次はどんなレア体験が待っている? 大いに楽しみである。
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