青春18きっぷには長年お世話になっているが、5回分を一人旅で使い切るというのは実はあまりなく、初めて18きっぷで旅をした1989年8月以来のことのような(他にもあったような)・・・といった具合。この年になって、その5回分を一気にという旅に出たのは、我ながら快挙と思っているが、見方によっては無謀とも言える。ともあれ、3/1~3/5(火曜~日曜)に敢行し、無事旅を終えることができた。
今回の旅の原動力として大きかったのは、ANAの「スーパーバリューセール」に尽きる。全行程を鉄道でというのも悪くないが、飛行機でできるだけ遠くに行き、18きっぷで日数をかけて帰京する、筆者的にこれは一つの理想形。昨年11/29、羽田→熊本をそのセールを使って押さえることができたところから旅の計画は始まった。18きっぷが使えるのは3/1以降なので、2/28に熊本入りして、その日は熊本市内の未乗区間などを周遊。翌日からはやはり九州北部、山陽・中国エリアの「まだ乗っていない路線・区間」を乗り継ぐことをテーマに、スローな列車でゆっくり…というプランを立てる。本数が極端に少ない線区もあるため、乗り損ねるとそこで旅は頓挫。代替案を用意してもよかったが、駄目なら駄目で何とかなるくらいに考え、結果としては概ね予定通りとなった。
5泊6日の長旅。何とかなることはわかったものの、体力面などを考慮するとそれ以上は厳しい?というのを体得できたのも大きい。
そんな「ANAからの18きっぷ旅」は、自身としては盛り沢山。一話分で振り返るのは無理があるので、前半(2/28~3/2)、後半(3/3~3/5)の二回に分け、カテゴリ別でご紹介しようと思う。
行程概略
2/28に搭乗したのは「ANA2413便」。羽田発の時刻は離陸待ちで遅れたものの、天候等の条件がよかったようで、熊本着は定刻通りの12:40だった。好天だったため、窓から見下ろす景色も実に佳く、かつ瞭然。みなとみらい地区、新横浜駅周辺、小田急の海老名車両基地に始まり、富士山の真上、身延川、南アルプス、木曽三川、彦根城、山陽新幹線、岡山駅など、目視でそれとわかるものばかりだった。名古屋、岡山、広島、大分の各空港も認識できたし、遠方では若狭湾や伯耆大山も望めた。隣2席が空いていたこともあって悠々。快適な空の旅だった。
この時の飛行ルートは、18きっぷで帰る経路に沿う感じだったので、空から予習する恰好となった。その距離は飛行機だと1時間半。それを5日かけて普通列車で移動しようというのだからご苦労な話である。3/1~3/2(18きっぷ2回分)の主な行程は、熊本~大分~小倉~下関(泊)~宇部~新山口~徳山~岩国~福山(泊)。使った路線は、豊肥本線、日豊本線、山陽本線、宇部線、岩徳線となる。このうち、豊肥本線の宮地~緒方、宇部線の草江~新山口、岩徳線全線、山陽本線の海田市~三原が初めて乗った区間。豊肥本線は1990年11月の旅(→参考)で乗っているが、緒方→宮地は代行バスだったため、鉄道では今回が初・・・晴れて豊肥本線全線の乗車を果たし、大分県の鉄道路線も完乗となった。
「推しシーン」「推し駅」など
ここからは画像メインで。駅探訪の記録は「駅ログ」の方で追い追い。
旅につきものの「!」とか「?」な件
*後半(3/3~3/5)は、次の第614話で。ひとつお楽しみに。
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.