5月31日は、東京都における「ステップ1」の最終日。6月1日からは「ステップ2」に移る。休業要請対象の店舗や施設が減り、多少緩やかな感じになる訳だが、筆者の日常で変わることは特にない。もともと衣替えに代表される季節の節目である。個人的には節目は節目という程度の話。ただ、そんな節目にあって小さからぬ出来事というのもある。今回はそのうち、渋谷駅の工事、イオンの閉店について紹介する。
外出自粛という観点からすると控えるべきものかも知れないが、渋谷駅にまつわる話は、第126話、第373話などで記していて、その延長に今回の工事もあると考えれば外す訳には行かない。山手線ホームとは離れ小島のような状態で南側にあった埼京線・湘南新宿ラインの渋谷駅ホームが、いよいよ山手線と横並びの位置に移ってくる。その工事のため、5月30日・31日は終日、埼京線・湘南新宿ライン(+相鉄線の直通列車など)は、新宿~大崎が運休に。横並び用の新ホームの仕上げや、同ホームの位置や高さに合わせるための線路の移設などが運休中に行われ、その様子を31日に見に行った。
山手線の2番線ホーム(内回り)から一望でき、ちょっとした見学会のような趣だったが、内回りの列車が入ってくると塞がれてしまう恰好につき、見るのも撮るのも断続的・・・結果、新ホームを端から端まで収めるのに30分を要した。山手線にはステップ1も2もない訳で、とにかく高頻度。埼京線・湘南新宿ラインがお休みの分、山手線に集中するのはもっともではあるが、人出もそれなりだった。何はともあれ、埼京線の渋谷駅誕生から実に24年余りを経ての一大変化である。6月1日は、始発からその新ホームでの乗り降りが始まり、新たなスタートを切る。その前日に現場を見ることができたのは大きいと思う。
新展開を迎える一件があれば、5月31日を以って終了という話もある。筆者宅からは直線距離で2km以上という立地だが、まぁまぁなじみのあったイオン(赤羽北本通り店)が、改装ではなく建て替えということで「全館一時閉店」に。31日20時に店じまいとなった。渋谷駅からの帰途、赤羽駅で降りてそのイオンへ。閉店の報を知ってからは何度か足を運び、セール品を一定程度買うなどしていたので、最終日は買い物というよりは見納めが主目的だった。
「売りつくし」を長々とやっていたため、3階(日用品・家具など)はガランとしたスペースがあちこちで見られるも客足はそれなり。衣料品メインの2階も結構な賑わいだった。1階は食料品、医薬品など。こちらは売りつくし対象となるようなものはすでに売れた後で、食品関係のタイムセールがかかる時間帯でもなかったためか、思ったほどの混雑はなかった。レジはレーンを拡充していたこともあって、行列もほぼなし。人が集中していたのは、フロア内飲食店のサイゼリヤ、ドムドムハンバーガーの二つで、常に列ができていた。ドムドムは5月に入ってからはいつ来ても列は長めな印象。建て替え完成後、再びドムドムが出店する可能性は低い・・・となれば食べ納め客が増えるのは必定。23区内のドムドム店舗はかなり希少で、当店とマルエツ大泉学園店を残すのみだった。筆者は少なくとも令和になってからの利用はなし。今となっては…である。
兎にも角にも月は変わり、六月に入った。人出や混雑には引き続き留意(+自衛策を万全に)しつつ、「ここぞ」という時は出かけるようにしようと思う。