9月8日夜から9日朝にかけて関東を直撃した台風15号。予想に違わず大変な猛威で、就寝前にすでに強まっていた雨・風は、いよいよ激しさを増し、明け方はその轟音で目を覚ますことに。一度起きてしまうと何とも落ち着かず、5~6時台は外の様子を動画で撮ってみたり、ネット上の速報や、気象関係のサイトをチェックしたりして過ごした。
気象庁の「雨雲の動き」(高解像度降水ナウキャスト)では、その渦の大きさ、色などからして、かつてない暴風雨であることが明白だった。相模湾、東京湾と海の上をしっかりトレースし、陸上では最短距離で鹿島灘に出るような経路だったこともわかった。勢いが衰えない訳である。
明け方時点で発表があった数値は、
- 最大瞬間風速:横浜市で41.8m(3時12分)、羽田空港で43.2m(3時27分)、東京都心で31.4m(3時37分)、千葉市で57.5m(4時28分)
- 降水:横浜市で3時40分までの1時間に72mm、東京湾周辺エリアで1時間に50mm以上
と驚異的。その数値以上に、降水ナウキャストを見て特に気になったのは、房総半島、成田エリアで赤や紫の激しい雨が長々と続いていたことだった。半島中央部を走る鉄道(久留里線、小湊鉄道、いすみ鉄道)や、成田空港への影響が大きい?と思っていたら、その通りになってしまった。
6時過ぎに寝直し、次に起きたのは9時台。すでに晴れ間が出ていて、雨の心配はなさそうだったので、近所や駅の様子を見に行くことにした。ネット状のものが転がっていたり、カーポートの屋根材の破片が落ちていたりというのは見かけたが、冠水、倒木、通行止めなどはなく、総じて平穏。赤羽駅では、改札周りを中心に混雑している観はあったが、規制だ行列だというのはなく、いい意味で無事だった。
ただ、9月9日12時頃のJR東日本(関東エリア)の運行情報によると、
- 架線に支障物:東海道本線、総武快速線
- 線路に支障物:中央・総武各駅停車
- 倒木:京浜東北線、南武線、横浜線、伊東線、常磐線
- 停電:横須賀線
- 線路冠水:鶴見線
- 入場規制:大船、蕨、川口、秋葉原、西船橋、北朝霞、三鷹、吉祥寺、武蔵境、船橋、津田沼、亀戸
といった具合で、やはり影響は甚大。これらの他に運休や遅延があった路線については軒並み「台風の影響」という表記だった。
房総半島中央部の3路線は、国土交通省「災害・防災情報」中、「令和元年台風第15号による被害状況等について」から引用すると、
- 久留里線:東横田駅、横田駅屋根の損傷、久留里駅~平山駅間でのり肩一部崩壊、倒木
- 小湊鉄道小湊鉄道線:全線倒木多数、馬立駅~上総牛久駅間と上総牛久駅構内で送電線・通信線断線、月崎駅~上総大久保駅間で土砂崩壊
- いすみ鉄道いすみ線:倒木、倒竹
という状況。やはりただならぬ雨風だったことがわかる。いすみ鉄道の不通は、9月14日の夕方に解消されるも、9月16日時点で小湊鉄道は上総山田~上総中野(約30km)がなお不通で、久留里線は全線がNG。復旧にはまだ時間がかかるかも知れない。
今回の台風に伴うあれやこれやで改めて重要性を認識した一つに備蓄がある。10月からは消費税率が10%に上がることも考え合わせると、日常で使うもの、備えておくといいものについては、9月中にある程度買っておくのが良さそうだ。備蓄というほどではないが、まとめて買っておくといいものというのもある。
自分なりに整理すると、
ティッシュペーパー、トイレットペーパー、洗剤(主に洗濯用)、処方箋を伴わない医薬品、栄養ドリンク
といった辺りはそこそこ(半年スパン程度)買っておくようにして、あとは予備的に(実際に使うのは先)靴、衣類などを買うようにしようと思っている。
ミネラルウォーターは便乗値上げされる可能性がありそうだが、軽減税率(8%)対象なので静観。アルコール類についても(普段飲まないので)、まとめ買いする予定はない。
定期券は特段要らないし、回数券も鉄道系はわざわざ買うほどでもない。強いて言えば、東京メトロの回数券をチケットショップで買っておくくらいか。外食系の優待券とか、量販店の商品券とかも今のうちかも知れない。いわゆる施術関係(リフレクソロジーetc.)も必要とあらば8%のうちだろう。
今月も?あわただしい感じになりそうだ。
おまけ
台風が来る前、去った後というのは、空や雲にも一定の変化が出るようで、普段はあまりお目にかからない光景が見られた。50枚近く撮った中から、3枚紹介する。