自転車で行けなくもないが、現地で手頃な駐輪場がない場合は電車で行くのが無難。秋葉原はそういう街である。電車を使うと片道220円。どうせ行くならまとまった用件があるのがベターだが、とりあえず三つ予定ができたので出かけることにした。
用件の一つは、高架下商業施設「SEEKBASE」の見物、もう一つは、買取の予約をしていた本の持ち込み、そして、献血。これらをこなした後はオマケのようなもので、アキバならではの楽しみを見つければいい。交通費440円は、アキバタウン(またはワールド)への入場料と考えればお安いもの。ただし、この日は本の買取額が1,000円(ピッタリ)だったので、入場料を引いても560円のプラス。献血の方は、予め承知していた以上にノベルティの類をいただいてしまったものだから、トータルでは結構なおトク感を得た恰好になった。我ながら安上がりなものだと思う。
献血は11時半の予約。「SEEKBASE」は献血が終わってからのつもりでいたが、本の買取(査定)が早々と済んでしまったので、11時過ぎに立ち寄ることができた。大半の店は11時オープンなので、タイミング的にまずまずだった。
オーディオ工房、ブランド時計店、中古カメラ専門店などが高架下の屋内に並ぶ。筆者的にハマったのはかつてお世話になった「レコファン」。当店では特にアナログレコードに注力しているようで、懐かしいジャケットが目に飛び込んできてついついとなった。高校時代などレンタルレコード店でよく借りていたLPに至っては、壁面ディスプレイ扱い。どれも高額の値札が付いていて驚いた。話を聞くと、若い世代を中心に根強い需要があり、相場も高めになっているのだとか。いわゆるシティポップを旺盛に聴いていた時期は、正にLPからCDへの転換期。CDをせっせと買っていた訳だが、そういうことなら…と今は思う。
そんなこんなで、毎度おなじみの「akiba:F献血ルーム」に着いたのは予約時刻を少し回ったところ。これまで年に一回ペースで、実年齢マイナス1=献血回数だったが、この時期に訪ねたことでペースが上がり、晴れて実年齢=献血回数に。今後はお決まり時期(毎年11月以降)に来れば、年齢=回数ということでわかりやすくなる。そんな記念という訳ではないが、今回はハンディ扇風機(予約特典)、蚊帳織りふきん(ポイント特典)、保冷温バッグ(何かしらの協賛)をいただいた上、「コミケ×赤十字」のポスターセットなども。盛り沢山だった。
献血ルームでは、水分を多めに摂りつつ、いつもの如くくつろがせてもらったので、90分ほどの長居状態。13時過ぎに出て、その後はソフマップで中古PCを物色したり、2021年の良質アニメ(筆者視点)の一つと見ている「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X」のアトレ秋葉原でのコラボショップ(→参考)に寄ってみたりと、アキバチックな過ごし方を堪能する。ランチを失念しかけていたが、さすがに空腹になってきたので、駅前の某ファミレスへ。献血後の食事ということもあり、ライスは大盛りにした。この時の会計が秋葉原での唯一の出費(と言っても、本の買取額-交通費の範囲で済んでしまったので、出費という感覚はなし)。買い物等はしなくとも満たされてしまうのがまた秋葉原のいいところかも知れない。
この日、秋葉原エリアには10時半頃に入り、秋葉原駅から帰りの電車に乗ったのは14:20頃だった。滞在時間4時間弱。ランチ代を含め、トータルではプラスマイナスゼロに近かったが、入場料(交通費)で換算すると1時間100円といった計算になる。リーズナブルだと思う。
ちなみに、秋葉原に来たのは2020年分の献血以来・・・定例化するなら、次回はまた11月頃ということになりそうだ。