10歳頃からスヌーピーのコミック本、いわゆる「PEANUTS」を愛読していた筆者。何巻目にあたるかは定かではないが、ハロウィンが主題の一冊があって、装飾としてのカボチャ、子どもたちが仮装して「イタズラかおごりか」(作中訳)のフレーズとともにお菓子などをもらうやりとり、その後のパーティーといった文化があることを知る。
1982年公開の映画「E.T.」でもハロウィンのくだりが出てきて、PEANUTSで知ったその文化のリアル面を見た時は、予備知識も相まって妙に感服したのを思い出す。近所の人を驚かすレベルの仮装というのはこういうものかとも感じた次第。映画ならではの作り込みもあるかも知れないが、それだけ本格的だった。
ともあれ当時の日本ではまだまだなじみは薄かっただろうし、クリスマスのような形で定着することはまずないだろうと思っていた。約40年前の話である。
そんなハロウィンは今や年中行事の一つと言っていいほど浸透。子どもも大人も関係なく、その日は仮装だコスプレだで街に繰り出してひと騒ぎ、そんな側面が強くなっている。
夏休みが終わり、秋分の日が近づくくらいになると、早いところではハロウィンの飾り付けやキャンペーングッズ・メニューの類が出始める。10月に入れば「ハロウィン月間」と言わんばかりのモードになり、ハロウィンが終わればすかさずクリスマスに関するあれこれに模様替え。その日や週に向けて、先んじてムードを盛り上げようとする業界動向といったものがあり、外出すればそれらを目にすることになるからどうにも落ち着かない。年がら年中、そうした先手先手に追い立てられている気分になるのは筆者だけではないだろう。
年が明ける前から「あけまして…」と書く年賀状を早々に用意するのもどうかと思うし、正月が過ぎれば今度は節分、恵方巻、バレンタインで気忙しさが続く。それらの次は、ひな祭り、ホワイトデー。新年度に入って一段落と思いきや、次に控える端午の節句、母の日、父の日などに対する推し(または押し)が6月下旬頃まで続いていく。とにかくキリがない。
該当日の2週間前からとかであればおそらく気が急く感じにはならないと思うが、それでは遅いということなのか。クリスマスが終わった後に年末年始がどうのと始まる12/26からの切り換えはむしろ順当。他の行事もそれくらいでいいとさえ思ってしまう。
良くも悪くも今月はハロウィンの月。街がどの程度ハロウィンモードなのかを軽く調べてみた。目に付くのは、商業施設、飲食関係の店舗、グッズショップ、スーパー、コンビニ、一部公共施設といったところ。店内だと撮影NGのケースが多いので、外から撮った分をメインにいくつかご紹介する。
筆者なりにハロウィンを楽しむとするなら、ハロウィンアニメの傑作とされる「スヌーピーとかぼちゃ大王」(原題は「It’s The Great Pumpkin, Charlie Brown」)のDVDを観るとか、かぼちゃランタンの代わりになるものを灯して黙想するとか...
10/9に参加した「第48回 西武鉄道×秩父エリア環境活動・地域貢献活動プロジェクト」(→参考)では、上長瀞駅近くの竹(間伐材)を使った竹あかり作りを主に体験。電動ドリルで竹筒に穴をあけるというもので、現地イベントに提供する分の他に自宅用も作らせてもらった。
出来上がってみるとなかなかの品で、所定のLEDランプを筒に入れて点灯させると実に佳い感じ。ハロウィン用でも良さそうだが、時々観賞しようと思う。
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