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第547話 論理障害からの復旧(2020.6.15)

 もともと在宅勤務ベースだったところ、4月からは出勤日なしの完全在宅状態に。今のところ3月27日に出て以来、会社の方はとんとご無沙汰になっている。週に一度の通勤時間がなくなったことで、いい意味で手隙(アイドリング)の時間も増える訳だが、そうした隙というのは思いがけないアクシデントを招くこともあるようだ。

 それは2か月前、4月14日のことだった。何でそうなったのかはさておき、普段使いの外付けHDDがいわゆる「認識しない」状態(=論理障害)になってしまった。(+_+) こういう事態では、素人があれこれやるのは実に危険。専門の業者に出すのが早道なのだが、何せ4月である。HDDメーカー直属の修理業者がよかろうと思い立つも、窓口で気軽にという訳にはいかない感じで、他の業者にしても然り。持ち込んで診断してもらうにも予約が必要だったり、受け渡しは基本的に配送業者を介さないとダメだったりで、(ハードディスクの件だけあって)なかなかハードだった。日数がかかるのを承知の上で、オーソドックスに購入店舗(量販店)の修理窓口に翌日持って行くことにした。

 受付は至って丁重だが、完全な復旧は厳しい旨、お約束のように仰る。客として期待したいのは「おまかせください」といった一言なのだが、見事に打ち砕かれた恰好だった。変に期待させて、結果的にNGの方がダメージは大きいだろうから、むしろダメ元なニュアンスの方がいいということか。加えて、納期の方もウイルス云々で長めの予告。診断結果や見積等について、委託先の業者から別途連絡が入るとの話だが、それが1週間後とか。で、修理を終えて戻って来るのはその2週間後とか。あってないような大型連休だが、目安としては連休後くらい。とりあえずは復旧してもらえればいいので、気長に待つことにした。

 大まかな流れは、窓口(受付)→修理センター(拠点)→業者→見積連絡→着手→結果→修理センター→窓口といった具合。業者に直接ではない分、時間がかかる訳が、量販店のホームページに概算が出ている(しかも割とお安め?)し、何かあればその量販店に言えばいいし、店の商品券も修理代に使えるし・・・などを考えればどうということはない。とりあえず、日々の作業等で必要なファイルを仮で設定するなどしつつ、連絡を待つ。と、早くも4月17日に業者から一報が。業者の方も手隙だったのかどうかは不明だが、ありがたかった。どんなファイルがどれくらいあるといった話から、標準で復元対象となる拡張子はこれこれ、フォルダは再現できず、ファイル名もランダム状態などなど。救出してもらう優先度が高かったのは、日誌、各種データベースで、あとは記録としての画像や動画。拡張子を指定すれば特化して復旧してくれるとのことで、電話やフォームメールで連絡し、データベース系のmdb、下書きなどで使っているrtfのほか、htm、htmlなどを追加した。

 それらを含めた復旧完了の報告を受けたのは4月24日。28日に量販店から連絡があり、29日に引き取り(+支払い)となった。当初予定よりも早く、長い休みに入る前だったので、これはこれでよかった。

 各種データファイルは基本的に外付けに保存していて、PC本体にはEメール関係、「東京モノローグ」の階層・ファイル、画像の一部といった塩梅。外付けの障害は正直なところ痛手ではあったが、バックアップをある程度はとってあったので、大打撃にはならなかった。とは言え、バックアップしてあったのは、画像系が2017年2月前半まで、情報系が同年9月までで、その後の分はなし。最低限、バックアップしてなかった分を救出してもらえば済むということになるのだが...

 引き取る前に業者から聞いていた中で、情報系は何とかなりそうなのはわかっていたが、画像系が怪しい感じだったので、引取後にとにかく確認して、再点検が必要なようならまた改めてという話にした。

 最初に引き取った際の結果は、次のような概況。

  • 基本的な拡張子(doc、xls、ppt、画像・動画・音声系)は、拡張子別にフォルダ分けされて復旧。指定分のmdb、rtfなども同様。ただし、ファイル名はランダム、一部ファイルは破損。
  • もともとフォルダ別に整理されていた一部は、フォルダ名、ファイル名ともに復旧(これを見つけた時は感動モノだったが、遡れたのは2019年8月後半くらいまで)
  • 記録用のメインとなる画像関係は、デジカメのデフォルトで、大文字のJPG(プロパティ表示)となっている分が検出されず。何らかの加工をして、小文字のjpgになっている分については復旧。動画ファイルは、デジカメのデフォルトが小文字(mp4など)だったため、無事検出。
  • pdfはきちんと指定する必要があったようで、1回目はなし。

 これらを踏まえ、業者に直接連絡。追加料金なしで、pdf、JPGについて見てもらうことになり、5月1日に再び量販店に預ける。

各ファイルのプロパティ(抜粋)。「.JPG」と「.jpg」の違いは大きかった。
新たに外付けHDD(中古4TB)を購入。税抜き6,980円也。

 4月29日、30日は、引き取った中からPC本体などにバックアップをとり、日常的によく使うファイルを元の形態に戻したり、rtfを中心にファイル名を付け直したり。5月1日は、新たに調達した外付けHDDに、これまでの階層や設定を復元することを優先・・・バックアップからのコピー、今回復元してもらった中からのコピーで、暫定的に形を整えた。この時点で欠けているのは、画像系が2017年2月~2019年8月、情報系が2017年9月~2019年8月ということに。この間を埋める分のうち、rtfはリネームしてからその期間に該当する(と思われる)ものを別途移す段取りにした。pdf、JPGは再点検して、復旧できてから。急ぎでないその他のファイル(例:jpg、doc、xls、ppt)は追い追いである。

 という訳で、今度はきっちり連休を挟んでとなり、量販店から二度目の連絡を受けたのが5月14日。16日に引き取った。

 結果はここに載せた抜粋の通り。この業者では、jpgは拾えてもJPGが拾えないことがハッキリした。pdfの方はさすがに復旧できたので、これらは取り急ぎPC本体にコピーし、チェック&リネームしてから新しい外付けに移すことに。rtf、pdfともに、ファイル名はおろか日付データも飛んでいるので、必要な分を見つけていくのはひと苦労である。(件数はrtfが1,000超、pdfは1,600超。6/15時点でチェックできていないのは、rtfは1割程度、pdfは9割以上という状況。)

 さて、デジカメで撮った2017年2月~2019年8月の画像ファイルだが、これで諦めるのは何とも忍びない。2年半となれば、旅行や取材の回数にもよるが、最低でも3万枚はある。何とか復元できないものか... で、最初に閃いたのがHDDに移す前の媒体、つまりSDカードからの復刻である。この手のツールは、試すだけなら無料のものがいろいろあるので、よさそうなのを見つけて早速試行。SD本体の容量を超える数十GBレベルで何やら出てきたものだから大いに驚くも、遡るには限度がある。お目当ての期間をすべて発掘できる訳でもなく、製品版を買って試すのもあまり… かくして別の専門業者にあたることを決意。アクセスがしやすい、持ち込み対応可、手順や見積が明瞭といった点を条件に、2社にフォーム経由で問い合わせる。1社は診断開始にあわせて費用が発生するとのことだったので見送り。もう1社は診断無料、着手後に必要なデータが見つからなかった場合はキャンセル可(=必要なものが復旧できたら支払い)という良心的なシステムだったので、こちらにお願いすることにした。

 5月19日の返信では、「ソフトウェアによって解析のロジックが異なるため、データの状態にもよりますが拡張子の大文字小文字の差があっても、発見・復旧できる可能性はあります。」とあって、実に心強く感じた次第。20日に持ち込み、21日に見積を受け、同日のうちに作業開始を依頼した。作業完了の連絡を受けたのは27日。環境と復旧ソフトを変えて2回試した結果、のべ550GBを超えるデータが出てきたというのだから凄い。半分にすれば、もともとの容量と概ね合致する。JPGが復元できたことを予感させる一報だった。

 結果の確認に出向いたのは6月2日のこと。2通りのアプローチが為されたのはすぐにわかった。各々でフォルダ振り分けのパターンに特徴があり、その特性に応じて目的のファイルを探す。最初の業者で発掘できなかったJPG(デジカメ撮影分)は、すぐに見つけることができた。一方のアプローチで出てきた「jpg」のフォルダを開くと、日付別のフォルダに元通り復元されており、しかも撮ったカメラの区別がない状態(日付優先)で収まっていたので大助かり。持参した別のHDDを渡し、作業費を払い、後日送ってもらうことにした。論理障害品のHDDと、復元したデータを収めたHDDの2台は、6月4日に到着。なくしたデータは、ひとまず手元に帰ってきた。

拡張子別のRAW DATA(一部)。「jpg」を開くと、日付別のフォルダが展開。
別のアプローチでは、ファイル属性別に表示
「Files.Documents」を開くと、ドキュメント系の拡張子別フォルダが展開。これはわかりやすい。
「Files.Images」→「JPEG Image」では、ファイルサイズ×撮影機材別のフォルダが開いた。プロパティ(Exif)がしっかり残っていたことがこれでわかる。

 今回の教訓は、何につけバックアップはこまめに行う、これに尽きる。あとは、こうした事態が起きても諦めないということだろう。データが復元できた・できなかったという話は、夢の中でも何度か出てきたくらい。一喜一憂の日々だったが、最終的には「できた」が正夢となった。

 最初の業者で、JPGが復元できていれば御の字だった訳だが、それはあくまで結果論。はじめから2社目で頼んでいればどうだったかというと、階層ごと復元するアプローチはなかった(おかしくなった日から2019年8月までの分の再現はなし)ので、やはり限界はある。今年1月から4月にかけて取り組んでいたオリジナル曲のデジタル化と、YouTube公開用の動画ファイルにまつわる件は、階層ごと残っていた。これは大きい。

 つまり、2社に出したことで何とかなったというのが実際である。費用については、1社目でかかった分(こちらはデータ納品用のHDDもセット)と、2社目の作業費とがほぼ同じ。特別定額給付金は今回の一件で消化する運びになりそうだ。

 救出対象の2017年2月~2019年8月の画像ファイルは、ざっくりで37,000枚超(約34GB分)あった。そんなこんなで、今はせっせとそれら画像の再仕分けを手隙の時間などにやっている。(6/15時点での残りは、2017年8月~2018年12月の1年5か月分) ステイホームネタとしては、悪くないかも知れない。

 なお、データの復旧がよかったのかどうかは定かでないが、第545話に書いた「左の痛み」は、6月2週目に入ってようやく回復。左肋骨部は全治1か月、左顎は3週間ちょっとを要した。肋骨部は言うなれば「物理障害」だが、顎の方はもしかするとストレス性の論理障害だった可能性もある。とにかく気を付けようと思う。

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